部下から突然、
「実は、私、辞めたいと思ってるんです」
と言われたら・・・
あなたはどうされますか?
「あなたならできるわ!」
「他の子と比べても頑張ってるし、できてるし大丈夫だよ」
「そんなこと言わないでもう少し頑張ってみない?」
と声をかけますか??
ちょっと待ったー!!!!
上記3つの受け答えは、こうした相談を持ちかけられた場面で
言ってはいけない3大NGワード。
今日は、そんな時に使える、
3つのステップについてご紹介したいと思います!
STEP1 掘り下げる
「実は、辞めたいと思ってるんです」
という事に対して、
・その部下は何が気になってるのか?
・どうしてそう思うのか?
・この状況をどのように捉えていて何に希望を見いだせずにいるのか?
と、「掘り下げる」 ひと手間をかけること、これが何よりも大切です。
その掘り下げなくして、どんなに勇気づけようとも、
部下には何も入っていきません(涙)
(新しいことを実施したいと思っていらっしゃる方はぜひ、この掘り下げに関する記事もご覧ください)
STEP2 「逃がす選択肢」を用意する
掘り下げをして受け止めてあげることができても、
「辞めたい」という声をあげた方にとって、その思いを自分自身で覆すことは
非常にエネルギーのいることなのです。
(自分がそういう立場になったらと思うとなんだか納得できますよね)
「辞めたい」と思っている時点ですでに「冷静」でない場合の方が多いので、
「辞めてみちゃう?」
「辞めるのも選択肢の一つかもしれないね」
と逃げ道を与えてあげることで、冷静に自身の状況を振り返らせてあげることができます。
(環境ではなく、解釈を変えれば辞めなくてもいいのではないか?などなど
カウンセリングのテクニックとしても、敢えて「組織が本当に腐っているんだとしたら?」と聞くことがあります)
STEP3 自分の想いや正論を伝える
STEP1と2をやりきった上で、自分の思いや正論を伝える
ということ。
「私はあなたに辞めてほしくないけどね。
なぜなら~~だから。」
という意思を明確に示してあげることが重要になります。
いかがでしたでしょうか?
ただの部下を辞めさせないためのテクニックということではなく、
大変な状態にある部下の心情に寄り添うための仕組みだと思って
活用いただけますと幸いです♪
人事コンサルタント
金森秀晃
そうはいっても、本当に本人に寄り添えているかわからない…と、止めてしまうのではなく、
姿勢を作ろうとするところから始めてもいいのかもしれません。