先日スタッフと談笑していた時のことです。
「課題だけを解決しないことが、
結果的に課題が解決されるんですね!」と
少々興奮した様子で話していました。
よくよく話を聞いてみると、
そのスタッフの前職の同僚から数年ぶりに連絡が来たそうで、
”どのキャリアを選べばよいか意見が欲しい”
という相談を受けたそうです。
元同僚は夫や幼い子供、現職の上司や同僚、ママ友など
本人を取り巻く人達のこともあり、
課題がたくさんあるように感じてしまい、
どれから解決するとよいのか
電話越しに混乱している様子がビンビン伝わってきたそうです。
相談を受けたスタッフは最初、
本人が感じている課題を解決できるようにと
ヒアリングしていました。
しかし途中で”この問題は何が原因で起こっているんだろう?”
というのを頭の片隅で考え始めたそうです。
そしてスタッフは
「子育てや上司との関係など問題が全くなかったとしたら、一番大事にしたい事は何?」と質問したそうです。
すると元同僚は一瞬時が止まったように考え込み、
その後堰を切ったように
仕事に対しての思いを話し始めたのでした。
結果、本人の思いが叶う場所に転職する
ということになったそうです。
スタッフは
「最初は当事者の課題の内容だけを捉え、それを解決しようとばかりしていました。
ですが課題をどの位置から見ているか、全体像を把握することで
相談者が課題と思い込んでしまっていることが、
自分の力で”実は課題じゃなかった”ということに気付けるんだと学ばされました。
元同僚に前職での恩返しができた感じがして、晴れ晴れした気持ちになりましたし、それが仕事で体得できたことを使えた!と実感出来たのにちょっと興奮しました!笑」
と話してくれました。
”仕事を手段にして、人生を豊かにしよう”
というのを、スタッフ達には折に触れて伝えているのですが
こうして体現しているエピソードを聞くと
さらに精進しようと気が引き締まりました(^0^)!
人事コンサルタント
金森 秀晃