安倍晋三首相が新型コロナウイルスの感染拡大を
「第3次世界大戦」と表現していたというのは、有名な話です。
(各国のリーダーも揃って戦時下のリーダーという自覚をもって
コロナとの戦い、陣頭指揮にあたっています)
私はというと、ここ数週間、
下記の有名な名言の意味するところを、実感しているところです。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
(ダーウィン)
人命については、私は専門家ではないので、
誰が生き残る、生き残らないというのはわかりませんが、
経営に関して言えば、今ほどこのダーウィンの言葉が腑に落ちることはありません。
例えばですが…
外出自粛、移動自粛の影響を受け、
都内のタクシー会社が運転手を600人解雇したということで、
メディアでも大きく報道されたところではありますが、
(何か次の戦略のための準備ということかもしれませんが)
一方で、新しいキャッシュポイントを見出したタクシー会社もあります。
新潟県長岡市の「つばめタクシー」さん。
スーパーなどでの買い物代行や薬の受け取り代行、
書類の受け渡しの代行するサービスを始めたそうです。
運転手が代理で料金を支払って商品を受け取り、
自宅など指定の場所まで届けるといった方法とのこと。
こうした事業を行なっているタクシー会社は他にもあるとは思いますが、
このような緊急時、生き残りをかけて進化する姿は、
私達に勇気と希望を与えてくれますよね。
「海賊とよばれた男」の出光佐三氏も、戦後、
現在の貨幣価値にして500億円余りの借金が残った上、
石油販売は占領政策により事実上、停止状態、
従業員は国内外1000名以上という逆境中の逆境の中、
誰一人解雇することがなかったという逸話が残されています。
出光佐三氏は、なんと、石油販売とは全く関係のない、
ラジオの修理業でなんとか事業を存続し、1940年の石油の消費統制
解禁に合わせて、石油給油所へと衣替えを果たしました。
とてつもない「進化」力です。
私達も、今こそ、この佐三氏の「雑草力」、「魂」に習い、
生き残りをかけた戦いをしていく時、立ち上がる時なのかもしれません。
人事コンサルタント
金森秀晃