先日、弊社のスタッフが、とある医療機関に掛かったときのこと。
その先生の外来におけるスマート過ぎる診療に感銘を受けたと興奮気味に報告してくれました。
彼女の今までのクリニックのイメージでは・・・
こんな流れを想定していたのだそうです。
問診
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診察
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軽く説明
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とりあえずこの薬飲んで様子見てください
↓
終了
たしかに、可も無く不可も無くということであれば、きっとこんなイメージですよね。
今回、彼女が驚いたのは、この“説明”の部分なのだそうです!
お忙しいにも関わらずこの説明が非常にわかりやすく、機能的で
診察の後非常にほっとした感覚になったとのこと。
一体、先生はどんな “説明” をされたのでしょうか・・・!?
まず診察の上、診断
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今陥っている症状についての説明
どうしてそういう症状が出てしまうかについての説明
「こういう場合にそうなりやすいと言われているが心当たりはあるか?」等の質問
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解決プランの説明
今回処方する薬の作用と朝と夜に飲まないといけない理由などを図に書いて説明。
また、飲み忘れたときはどうするか等も説明
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どのように様子を見るかの説明
1週間後、この薬が効いているようならあと1週間続けましょう。
理由はここでやめてしまうと再発する可能性が~%あるからです。
もし眠くなりすぎたり、薬があわないかもしれないという場合はこちらに変えてみましょうという説明。
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次回来るときの宿題の提示
次回来るときは、薬があまり効かなかったでもいいし、よく効いたでもいいから、教えてくださいね
また、症状がでるタイミングに変化があったら教えて下さいetc
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データで安心感を与える
しっかり治療すれば2週間で8割の方はよくなるから大丈夫。
安心して一緒に治していきましょう。
↓
終了
そのクリニックは非常に混んでいたとのことだったのですが、
人気が出る理由がわかりますよね!
確かに、ただ単に、「様子見て1週間後に来て下さい」と言われるよりも
次くるときに先生に何を報告すればよいのかがわかって、
それがよくない報告でもよいという安心感まで与えてくださったら、
その1週間、効果が出ても出なくても言われた通り薬を飲もうという気持ちになります。
医学の知識や技術ももちろん重要ですが、
こうした説明ひとつで安心感を与えるという技術も
治療効果に関わってくるという意味では重要なのかもしれません。
しかし、そのスタッフ曰く、直後に行った薬局で逆に物足りなさを感じてしまったとのこと・・・。
薬を出されて、「アレルギーを抑える薬です。朝晩の夕食後に飲んでください」とだけ説明をされ終了・・・
先生の説明が完璧だったために、いつもならそれほど違和感はないかもしれませんが、ちょっと拍子抜けしてしまったとのことでした。
そういう意味ではこの「説明力」というのは、薬剤師の方や管理栄養士の方など、様々な方に求められているのかもしれませんね。
医療従事者の方々は、その専門知識をもって、説明ひとつで人に安心感を与えることができるスペシャリストです。
だからこそ、その能力を最大限に発揮するための“コミュニケーション”という部分について、
是非、今後もお手伝いさせていただきたい!と感じさせて頂きました。
人事コンサルタント
金森 秀晃
例えば、「もっとあなたのことを知りたい!」と表現してみることも有効かもしれません。