医療・介護現場で働くスタッフのモラルは本質的に高く、
高給で処遇すれば職員を動機づけられるという
単純なものではないのかもしれません。
それはスタッフの存在価値を尊重して、
各職種間で協働しながら
サービスの質を向上させなければなりません。
そのために必要なことは?
職員の活性化
そしてその動機付けがどうしても必要になってきます!
質の継続的向上と高水準の質を維持することによる
利用者満足がなければ、地域社会で必要とされず、
存在し続けられないのではないでしょうか。
2015年の医療法改正により、
「地域医療連携推進法人」制度が創設され競合から協調へ。
在宅医療と地域包括システムの推進により、
より地域社会で愛される院を目指していかなくてはなりません。
そんな中、大切な「利用者満足」を獲得するのは
スタッフのモチベーションとモラルです。
経営者がスタッフをもっとも信頼できるパートナーとして
とらえられるかが大きなポイントになってきます。
スタッフの多くは評価の結果として自分自身の成長を求めていると、
弊社アンケートから読み取れると思います。
職場環境を再設計する際は、
仕事のやりがい、
仕事における達成感、
個人の成長による充実感、
遂行の達成感などの内的要因をどのように組み込むかが重要です。
スタッフの満足の仕組みづくりは、
経営者の理念が明確にされていることが前提条件。
しかもそれは抽象的な文言ではなく、
経営者とスタッフが共有できる具体的な理念・目的で、
組織が同じベクトルに向くのに役立つものでなければなりません。
スタッフのやる気を喚起するには評価の妥当性が必要ですが
評価基準をスタッフ自身が納得する形で
時間をかけて作り上げなければ動機づけられません。
弊社で取り扱っている人事評価制度の構築サポートも
また、フィードバックによる評価の透明性も欠かすことはできません。
組織の風土というのは、
一朝一夕に形づくられるものではなく
究極の利用者満足はスタッフ満足だということを認識すると違ってくるのではないでしょうか。
人事コンサルタント
金森秀晃