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組織づくりは「性善説」か「性悪説」か

組織づくりは「性善説」か「性悪説」か

皆さんは組織づくりは「性善説」と「性悪説」、
どちらを前提に進めるべきだと思いますか?

私は組織人事コンサルタントとして今まで
1000件以上のクライアントの組織づくりを支援してきましたが、
どちらに基づくべきか、明確に答えをもっています。

答えは…

性悪説

です。

断っておくと、私は基本的に「性善説」派なのですが、
その性善説を仕組みでつくろうと思ったら、
”前提”は性悪説で作らないと人間の良いところを引き出せないことに気づいたからです。
経営者は職員の良いところを引き出すのが仕事ですから、
良いところを引き出せないということでは、経営者として役割を果たしていると言えません。

少し言い換えると、性善説を証明するためには、
性悪説で仕組みを作る「努力」をする必要があるのだと気づいたのです。
(だから経営というのは大変なのでしょうね…!)

「不満を解消すれば、恩を感じて自分の利益より組織の利益を考えて動いてくれるだろう」
「しっかり遇すれば、きっと恩義を感じて頑張ってくれるだろう」
「良い環境を用意すれば頑張ってくれるだろう」
「むしろそういう人間の良い面に焦点をあてて経営すべきでは」
「社員を疑うような仕組みでは社員のモチベーションが下がるのでは」

このように性善説を前提とした組織づくりは十中八九うまくいきません。
むしろ人の良い面や可能性を引き出せず、状況を悪化させてしまう可能性があります。

それは従業員が悪人だからということではなく、
そもそも人間は、とても「弱い」ものだからです。
給料があがってもその給料にすぐに慣れてもっと欲しくなりますし、
休みが増えても、もっと休みが欲しくなります。
オフィスが広くきれいになったら、もっと快適にと思いますし、
融通をきかせてもらったら、もっときかせてもらいたくなります。
私はこれが「悪いこと」だとは思いません。
むしろとても自然なことだと思います(自分自身もそうですし)。

余談ですが…
秦の始皇帝や諸葛孔明もバイブルにしたと言われる『韓非子』においても
「人間とは一人ひとり自分の利益を追及する存在である」と明記されており、
そこを前提として組織づくりを進めていかねばならないとされています。
人間の「弱さ」そのものに善も悪もないのです。

もちろん中には、給料があがったらそれを恩義に感じ
もっと頑張ろう、それ以上の付加価値を出そうと頑張る人もいると思いますし
相手が譲歩してくれたらそれ以上に貢献しようという思いになる人もいると思います。
ですが、それはとても少数ですし、全員にそれを求めるのも無理があります。

ですからむしろ、人間の弱さを前提とした(性悪説を前提とした)
規律やルールづくりを進めることの方が効果的であると言えるでしょう。

こんなことをいうとなんだか無機質で冷たい印象を与えてしまうかもしれませんが、
それはむしろ逆で、性悪説を前提とするからこそ人の可能性を最大限に引き出すことができるようになりますし、
経営者の側も安心してよりハートフルな対応ができるようになるものです。

弊社のクライアントの中で性善説を前提とした組織づくりをなさってきたところも、
その前提を「性善説」から「性悪説」に変えただけで、
組織の業績は大きく改善し、従業員との関係性も良くなっています。
(むしろ、昔より従業員から感謝されるようになったという声が多いですね)

皆さんの組織の仕組みは「性善説」が前提ですか?
それとも「性悪説」が前提ですか?

組織マネジメントに課題を感じていらっしゃる方は
一度、その前提を見直してみるだけでも、
組織を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
ぜひ試してみてくださいね♪

人事コンサルタント
金森秀晃

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