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一流のカウンセラーが安易に「わかるよ」と言わない理由

一流のカウンセラーが安易に「わかるよ」と言わない理由

もうすぐ新生活が始まる方も多くいらっしゃると思いますが、
とってもワクワクするのと同時に、
転職や転居、入学などの環境の変化は
思いのほか強いストレスになるものです。

もちろん文化的な違いもあるので、
100%そうだといえるものではありませんが、
アメリカの社会学者ホームズ氏の行った研究によると…

最もストレスを感じる人生の出来事は「配偶者の死」。
このストレス度を100とした場合、
「結婚」が50点、「解雇」が47点、「親友の死」が37点、
そして「転職」が36点となるのだそうです。

ストレスの質は違えど、
結婚は解雇と同レベル、転職は親友の死と同レベルの
ストレスを私たちにもたらすというのは大変興味深いデータですよね。

そんなわけでこの春の季節は、ワクワクすることが多い分、
ストレスを受けやすくメンタル面の不調を訴える方が増える季節でもあるので
是非、皆さんもいつも以上にご自身のケアをしていただきたいと思います。

と、前置きは長くなりましたが、
私には、この季節になると毎年必ず思い出すクライアントがいます。

小学校1年生で学校に行き初めて
すぐに不登校になってしまったお子さんでした。

先生によると勉強で他の子より遅れをとっている印象はないし
体育の授業でも得意まではいかなくても
劣等感を感じるようなレベル感ではない。
いじめや仲間外れのようなことも先生が見ている限りは起こっていないと思うが、
目が行き届いていないところがあるかもしれない…
とのことで、私がカウンセラーとしてその子に話を伺うことになりました。

彼は警戒心が強くなかなか本音を話してくれませんでしたが
回を重ねるごとに徐々に心を開いてくれるようになりました。
その時、彼は口にしたのは「誰も僕のことをわかってくれない」でした。

彼の本音は

お父さんとお母さんはいつも喧嘩をしているけれどそれを僕に隠している。
僕がいないと喧嘩してお父さんとお母さんどちらかを選ばなければならなくなるから学校に行きたくない。

ということだったのですが、彼に接触してきた大人たちはみな
「学校で何かあったに違いない」というように決めつけてかかって
本音を聴こうとしてくれなかったということが言いたかったのでしょう。

彼の目的は、お父さんとお母さんと一緒にいることであり
彼が思いついた最善の手段がずっと家にいることだったというわけです。
(大人にはなかなか思いつかない手段ですよね)

私が彼から学んだことは、カウンセラーとして
クライアントを導く仮説を立てることは必要ですが
「仮説を壊していく姿勢を見せ続ける」のが重要だということです。
クライアントにはクライアントの正論があり、
彼らが最良だと考えている手段があります。

まずはそれを受け入れ、すべて理解できなくても
理解しようとし続ける姿勢を持つことで、
クライアントを「誰もわかってくれない」真っ暗な世界から
「わかろうとしてくれる人がいる」明るい未来へと
誘うことができるのでしょう。

幼い子供から「誰も僕のことをわかってくれない」と言われたとき、
カウンセラーとして未熟だった私は大いに動揺したのですが、
あの時カウンセラーとして一番大切な学びをいただいたと
今では彼にとても感謝しています。

安易な「わかるよ」ではなく、
わかろうとし続ける姿勢を見せられるカウンセラー
を目指して、日々精進します(/ω\)

 

人事コンサルタント
金森秀晃

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