年度末に近づいてくると、経営者の方やご担当者様より
こんなお悩みを伺うことが非常に増えます。
「管理者になるなら辞めるという人ばかりで困っている」
「リーダーにはなりたくないという方多くて…」
「請け負ってくれる人がおらず昇格させれらる人がいないんです…」
組織を拡大したり、勇退された管理者の穴を埋めたりするのに
管理者の方を登用していくというのは、
非常に重要なプロセスですが、
管理者になるのを嫌がる方ばかりでは困ってしまいますよね。
そんなとき、私は一つ質問をすることにしています。
「その方はなぜ昇格したくないんですか?」
ということです。
「仕事が増えるから」
「責任を取りたくないから」
「人の上にたつのは向いていないと思うから」
様々な理由があると思います。
大抵の方はここまで聞いて終わりにしてしまっているような気がするのですが、
ここは是非、もう一歩踏み込んでお話を聞いてみていただきたいのです。
例えば
「なぜ仕事が増えると困るのか?、
極端な話、仕事の内容が変わるだけで増えなければよいのか?」
「そもそも取らないといけないと思っている責任とは何か?」
「人の上にたつにあたってどのような状態になることが心配なのか?」
ここまで聞いていくと、
「あれ?なんか新しいことやりたくないなと思っていただけだったかも」
と気づいてくれたり、
「そもそもわからないから、ものすごく大きな責任を請け負う気持ちでいたけれど、
責任といっても、ミスがあったからといってクビになるわけでもなく、
何かあったときに説明して納得をいただけるようにすることくらいのものなのかもしれない。」
と気づいたりしてくれることも多いのです。
(実際、最終責任者は別にいますからね)
つまり、なぜ昇格したくないのかを明確にして共に整理することで、
昇格する際のメリットとデメリットを天秤にかけて、
しっかり当事者に選ばせてあげることができればよいと思います。
多くの場合、「責任が重くなるのが嫌だから」と言っていたものの、
結局は「なんとなく新しいことをしたくないから」だったり、
「今の仕事に加えてマネジメント業務を追加されたら大変になりそう」と
勘違いして怯えていたりすることが多い印象です。
管理者を登用するお立場にある方は、是非、参考になさってみてくださいね♪
人事コンサルタント
金森秀晃