弊社では毎年50件ほどの法人様が人事評価制度の構築をスタートされるのですが、
すでに運用を開始されているクライアント先で大変おもしろいデータが算出されました。
それは、評価の納得度についてアンケートを集計した際のデータなのですが…
通常、
評価が下がれば被評価者の納得度も下がり、
評価があがれば被評価者の納得度も上がる、
となりそうだなと思いませんか??
自分のことを高く評価して欲しい、認めて欲しいという方は多いでしょうから、
私も、当然そのようなデータになると思っていたのですが…
実は、そこには全く相関性がなかったのです…!
「評価が上がっているのに、納得度が下がっている」方が
一人や二人ではなく、複数名出てきたというではありませんか!
「高くつければ喜ぶだろう」と、部下としっかり向き合うことをせず
とりあえず点数を付けたという管理者のところは納得度が著しく低く、
そのチーム全体の指揮も非常に低いとのこと。
(その管理者の方は面談も効率が悪いし無駄だという認識だったようです)
とりわけ若い世代の被評価者の方々が、評価得点の高い低いよりも
評価者がどれだけ真摯に向き合ってくれるか、見守ってくれるかというところを
重視しているという事実も浮かび上がってきました。
ちなみに・・・
納得度の高さはどこに関係していたかと言うと、
評価の高い、低いではなく、
「面談の実施数」だったのだそうです。
(中間面談の数も同時に集計した結果、判明したそうです!)
部下の目は誤魔化せませんね。
そういう意味では、評価者側の真価がより明確に問われる時代になった
ということなのかもしれません。
ひと手間の重要性を改めて実感させていただける事例でした。
私も改めて「ひと手間」大事にしていきたいと思います!
人事コンサルタント
金森秀晃