みなさんの周りに、
時間を費やして、頑張っているのに成果が伴わない方はいらっしゃいませんか?
自分が上司やトレーナーの立場であれば、なんとか成功体験を作りたいと試行錯誤すると思います。
先日、スタッフと談笑していたときのことです。
「”自分ではやってると思ってる時ほど、やってない前提に立て”
といつも社長が言っているのを、わかった気になってたなと痛感するとがあったんです。」
と話してくれました。
よくよく話を聞いてみると、
時間や労力を注いでやってはいるものの、
やろうと思っていたことすべてを完璧に遂行することは自分にはできない。
⇒なんて無力なのだ・・・と凹むことが多かったそうです。
ですが、どうしても目標を達成したかったので、
できたことを探すだけではなく、”自分の無力さを発見する”感覚で取り組んでみたそうです。
最初は慣れていないこともあり、相当不快で痛かったそうなのですが 笑
やっていくうちに、いかに自分がやっている”つもり”だったかということが分かり、
解決すべきことが明確に捉えられるようになってきたのだそうです。
やっているうちに
できてない自分や課題と対峙したくなくて、”やってるつもり”になっていたのかもしれない。
と気づくようになってきました。
「自分をよく見せようと完璧なことをゴールだと考えていましたが、
未熟な自分で向かい続けることがその時点での完璧なのだと思います。
完璧とは到達したら終わるものではなくて、動的なプロセスを踏み続けることなのかもしれませんね。」
とスタッフは晴れやかな表情で話してくれました。
彼女が、振り返りの意味で見返す言葉があるそうです。
福井県にある曹洞宗永平寺の
『つもりちがい10箇条』というものです。
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高いつもりで低いのが教養
低いつもりで高いのが気位
深いつもりで浅いのが知識
浅いようで深いのが欲望
厚いようで薄いのが人情
薄いようで厚いのが面皮
強いようで弱いのが根性
弱いようで強いのが自我
多いようで少ないのが分別
少ないようで多いのが無駄
そのつもりでがんばりましょう
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うーーーん、耳が痛い・・・(´д`)笑
知らない間に自分に溜まった”つもり”を一掃して、
新しい季節を迎える参考になりましたら幸いです!
人事コンサルタント
金森 秀晃