先日、公園の近くを通りかかったときのことです。
幼稚園生くらいの男の子が、自転車に乗る練習をお父さんとしていました。
しばらく立ち止まって見ていると
補助輪をとって乗れるようにと練習をしていることもあり、
左に傾き、右に傾き、自転車はヨロヨロ・・・
まだお父さんに後ろを支えてもらっていないと乗れない様子でした。
時にはコケてしまいながらも、そんなことは当人はお構いなしです。
寒空の下、その子は「楽しい!」と息を弾ませながら
何度も何度も繰り返し自転車に乗っていました。
この光景を見ていて、
失敗するのは何も悪いことじゃない。
上手くできることだけが良いわけじゃない。
大人になるに連れて、このことを忘れてしまいがちだなと思いました。
確かに、上手くできたら嬉しそう、こけたら痛そうではあります。
ですが、上手いからといって好きになれるとは限らないし、
下手だから嫌いになるとも限らないと思います。
下手でも好きになれるし、
上手でも嫌いになることもあると思います。
どんな結果であっても
「楽しい!」と思って自らどんどん探求するサイクルに身を置くことができる。
できる、できないの前にこれができる人に勝るものはないかもしれません。
あの瞬間、自転車を世界一楽しんでいたかもしれない男の子から学ばせていただきました。
人事コンサルタント
金森 秀晃