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人間はサボる事前提で

人間はサボる事前提で

組織で働くということは、チームで働くということです。
チームで働くと、仕事も早いしより多くのことを実現させることができるからです。

一方で、人間は集団になると怠け、一人で作業するよりも一人当たりの効率はかえって低下するということがわかっています。
ドイツのリンゲルマンという農学者が、綱引きで牽引力を測定する実験を行いました。
その結果,1人だけで綱を引いた時の力を100%とすると、2人で引っ張ると1人当たり93%、5人では70%、8人では半分になってしまうことが分かりました。
持っている力の半分しか出してない・・・!という驚きの結果《゚Д゚》

これにより、「集団で作業を行う場合、メンバーの人数が増えれば増えるほど1人あたりの貢献度が低下する」という現象が確認されたのです。
人が増えると無意識に手を抜くこの心理現象が、「社会的手抜き」あるいは「リンゲルマン効果」と呼ばれています。

「リンゲルマン効果や傍観者効果が起こることは良くないのか?」というとそんなことはありません。
人が他人に頼って、自分の負荷を減らすことはいたって自然なことですし、そうじゃないと社会が成立しませんよね。

疑う,管理者

本当の問題は
・集団になった時に自分の力が発揮できなくなること
・集団になった時に行動を起こせなくなること
この2つだと思います。

行動できなくなる原因は、集団になった時に力を発揮する(行動する)理由がなくなるからです。
つまり、先ほども説明した通り、モチベーション(動機付け)がなくなることが全ての原因になります。

①応援する側・される側両方の役割を担う
先述した、リンゲルマン効果について、数年前に同様の実験時に
応援されると個人が本来の力を出せたということがあったそうです。

組織であれば、上司はもちろん、同僚や他部署のメンバーなどから
応援されるようなフェーズをMTGの中に組み込むなどして、
本来の力を発揮させることができるかもしれません。
また自らもほかのメンバーを応援することで、
メンバーの力を発揮させる一躍を担うことができるように思います。

②個人の能力発揮を周囲に対して「見える化」すること
集団になってしまうと、どうしても自分の役割や成果が見えづらくなります。
つまり、頑張ろうがサボろうが結果は一緒ということになるので・・・
そりゃサボりの誘惑がムクムクと湧いてくるかもしれませんね 笑

これを防止するためには、個人の成果を周りに「見える化」することで解決に向かうでしょう。
例えば、チームスポーツで個人がどれくらいの得点を入れたのか?はスコアシートを見れば分かります。

評価,不当,低い

会社などでもチームで動くことはよくあると思いますが、そういう場合は例のように『個人の能力発揮を周囲に対して「見える化」』してみてください。
就業時間の間に定期で集まる時間を決めて、そこで本日の成果を報告しあうというのもいいかもしれませんね。

いかがでしょうか?
サボることそのものを糾弾することも時には必要なことかもしれません。
それと合わせて”人間はどうしてもサボってしまう生き物だ”
という前提から入ると、人が自発的な行動をしたくなる
仕組みが生まれてくるように思います。

人事コンサルタント
金森 秀晃

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