『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。』
これは王貞治選手の名言です。
みなさんは、この言葉をどのように捉えますか？
もし僕が野村證券に入ることがなかったら、
きっと僕はこの言葉をこんな風に捉えていたと思います。
結果が出るまで「もっと」頑張るべき
しかし、きっとこれは誤った捉え方ではないかと思っています。
野村證券時代に教わった、成果の出る方が守っていらっしゃる原理原則に照らし合わせて考えると、
努力の仕方を考え直す、自分がやりやすい慣れ親しんだやり方を手放す
これこそが、真の努力であり、これを追求している限り
必ず結果が出るということなのだと思っています。
では、僕が野村證券時代に学んだ原則とは、どのようなことでしょうか？
それは…
努力次第で間違いなく結果が出る。
努力しても結果が出ない時には、努力の仕方が間違っている。
ということです。
例えば…
新入社員研修時、このような課題が出されたことがありました。
「5時間で名刺を100枚集めてこい」
というとんでもない課題です。
その時僕はとにかく、道行く人に名刺交換を呼びかけて、量をこなそうと考えました。
しかし、とんでもなく集まらないのです。
それもそうです。よく考えれば怪しい上に忙しいのに新人の課題に付き合っている暇はありません。
その際、僕は一つ、上司から言われていたことを思い出しました。
「そのままの努力で結果が出ないと思えば、努力の仕方を見直せ」ということです。
そこで僕は、迷惑千万を承知ではありますが、
人が大勢集まるオフィスに乗り込み、大声で
「お仕事中、失礼致します！野村證券 本店営業部の金森と申します！」
と呼びかける戦法にでました。
今ではセキュリティが厳しいビルも多いのでこのやり方は通用しなそうですが、
当時は驚くほど名刺が集まり、100枚獲得に成功しました。
（静かにしてほしくて名刺交換をしてくださった方も多いと思いますが。笑）
僕がそこでもし、努力の仕方を変えることなく、
ただ漫然と同じやり方で名刺交換を呼びかけ続けていたら
この結果は得られなかったことでしょう。
繰り返しますが、
僕がもし野村證券の本社でこの学びを得なければ、
冒頭の名言、
『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。』
の真意を捉えることはきっとできなかったでしょう。
そしてその真意を捉えることができないまま社会人生活を送っていたら、
きっと僕の出せた成果も、人生も大きく変わっていたことでしょう。
人生は知っているか知らないかだけで
生涯稼げる金額も、出会える人も変わってくる、
つまり、人生が大きく変わってしまうことが多々あると感じています。
果たさなければならない役割の割には、まだまだ知らないことばかりですが、
新たな原理原則の発見を求めて、日々精進していきたいと思います＼(^o^)／
人事コンサルタント
金森秀晃
