先日、とある施設の介護部長から、興味深いお話を伺いました。
夜勤時の休憩についてのお話です。
夜勤の休憩時間に職員が外出していたというではありませんか・・・
その点をたしなめたところ、
「休憩時間に自由な行動する権利が僕にはありますよね?」
と真顔で切り替えされたとのことなのです。。
確かに、休憩時間ですからそうなのですが、
多くの方の生活と命を、少ない人員で預かる夜勤という時間帯に
平気で外出できてしまうというプロ意識のなさに驚きを隠せなかったということです。
介護部長のおっしゃることもごもっともだと思います。
ただ、その職員だけを責められるかといえばそうともいえません。
なぜなら、社会の風潮がそのようになりつつあるからです。
(効果・成果を度外視した誤った働き方改革の意識といえるでしょう)
この状態でいくら、ルールだからと正論をぶつけても逆効果です。
また、それがスタンダードだと思って入職する方が半数以上いるとしたら、
やはり重要になるのは、規則の押しつけよりも、理念教育、プロフェッショナル教育になるのではないでしょうか。
つまり、入職時に、「あり方」の共通認識を取るということが何よりも重要だと考えています。
プロとしてどうあるべきか?
その点を共有する機会の数だけ、
こうした認識のギャップは減っていくのではないでしょうか。
人事コンサルタント
金森秀晃