人事のコンサルティングや
研修のプログラミング中に伺うお悩みのひとつに
役職者のリーダーシップを強化したい
というものがあります。
よくよくお話を伺うと、
リーダーシップ=オレについてこい!というような
みんなをまとめ、けん引するという一般的なイメージを判断基準として
リーダーシップの有無を判断されていることが多いように思います。
多種多様な職種や人材、働き方がある中で
これからの時代にとりわけ求められる、リーダーの能力は
”質問力”だと思います。
例えば部下がミスをした時。
けん引タイプのリーダーだと、次は○○してね!
というように、解決策をすぐに伝えてしまいがちです。
これではミスをした要因分析をして、自分なりの対策を講じるプロセスが育たず、
”言われたことしかできない部下”が育成されてしまいます。
対して、質問力タイプのリーダーはどうでしょうか?
スタッフに質問をして、起こった要因を客観視させ、
対策を出させるところまでやらせることができます。
すると現時点ではミスをしても、次からは同じミスを繰り返さない、
”汎用力がある部下”を育成することができます。
リーダーとって求められるのは、その仕事はどういう背景があって、どういう目的でやるのかということをしっかりと伝えること。
また部下が同じ過ちを繰り返さず、様々な角度から質問し、分析、対策まで導き、”ここで働いていると成長できる”という実感を与え、組織に貢献する人材を育むことです。
リーダーは、自分が勝つことではなく、
人を勝たせる(成果をださせる)ことが役割になります。
そのために、部下の長所や短所、仕事をする上での動機などを把握し、
効果的な言動をとり続ける必要があります。
部下を活躍させるというのは、
一見すると地味かもしれません。
チームとして喜びを分かち合う、
そのようなリーダーの醍醐味を味わう参考になりましたら幸いです(^O^)
人事コンサルタント
金森 秀晃