満場一致で事がサクサクと進む。
意思決定を行う人にとっては、反対者がいなければ
「これほど楽なことはない」と思われるかもしれません。
確かに楽なのですが、実は組織を活性化するには
「対立意見を“大”歓迎すること」が大切だと思います。
このことをお伝えすると、「えーーっ!( ゚Д゚)」という反応をよくいただくのですが、
違うから頭ごなしに排除してしまうと、新しいアイデアや最善の策の芽を摘んでしまうことになってしまうからです。
対立意見をというのは、別の角度から考えると、
その意見を持つ方は、自分とは違う問題に気付いていると捉えることができます。
ということは、自分では気づかなかったリスクを想定しその対策まで検討でき、
思いがけないアイデアが生まれやすくなるかもしれません。
だからこそ、大歓迎したほうがよいわけです!
(もちろん、組織の方針もあるかと思いますので、本当に難しいときは、明確にNGを示すのも大切だと思います)
人にはそれぞれ生きてきた経緯や考え方、置かれている立場などがあり、それによって事実の捉え方も異なってきます。
例えば同じ「仕事上の失敗」であっても、
「責任は誰にあるんだろうか?」と反応する人もいれば、
「これは貴重な教訓だ」と捉える人もいるということです。
と分かっていても、ついつい
人が何かを判断しようとする際に、陥りがちなのは、
『自分の見方だけが正しい』という前提に立っていることなのかもしれません。
(特に、違う意見を推す方に対して、「なんだよ・・・”(-“”-)”!」というような思いを抱いているときは要注意です
他人をイラッとさせずに指摘するのと同じくらい、受け入れるのも難しいとは思いますが…)
対立を避けるのではなく、目的のためによりよい決断するために案をしっかりと戦わせる。
そういう意味では、考える際に意見を対立させれば、その分、思考も広がるということになりますよね。
対立意見は、「自分だけでは考えが及ばない観点を発見できる」最高のツールといえるのかもしれません♪
(それこそ、うまくいっていることを疑うきっかけになってくれるかも!)
人事コンサルタント
金森 秀晃