先日、とある調剤薬局チェーンにおいて、10年目職員研修の講師をやらせて頂きました。
通常よくある、「リーダーとは?」ということや、
「管理者たるもの!」という内容は一切求められず、
10年目の職員の方々の課題、彼ら、彼女らに今後ぜひ期待したいことを伺っただけで、
オーダーはたったひとつ。
「10年間勤めてくれた感謝の気持ちを込めて、今後の人生に応用の利く考え方を教えてあげて欲しい」
というものでした。
「おいおい、どれだけ愛されてるんだ!この会社のスタッフは!?幸せすぎるだろ!」
と、思うと同時に、私のモチベーションはうなぎ登りの急上昇です!!
5日連続、8件の研修をこなすハードスケジュールの最後から2番目の研修でしたが
担当者の気持ちに応えたい一心で、疲れも吹っ飛びました(^^)/!
その結果・・・
服薬指導を患者さんにあまり聞いてもらえないということで
「自分の言葉が軽いのではないか」、と悩んでいた方は、
誰よりも重い言葉を持っていながら、伝える技術がないだけだということを悟り、
この人からは学ぶことはないと見切りを付けて自分の心を必死に守ってきた方は
どんなこと、どんな人からも学びを得ることができる勇気と気付きを得て、
「相手が変わらないから自分が変わるしかない」と思って我慢し続けるしかなかった方は
相手と目線を同じくして共通の目標を設定することで、
この負の連鎖を断ち切る希望を獲得されていました。
そして、最大の目的だった、「人生に応用の利く学び」ということですが、
下記のような感想も無事頂き、役割を少しは果たせたかとほっとしております。
“Fast/Slow思考、トライアングル理論、プレゼンのポイント、どれも仕事だけでなく、
普段の暮らし、人生にも活かせるものだと思いました。
できるところから少しずつ駆使して、実りあるものにしていきたいです。
「人生に勝つ」行動に性格や善悪は関係なく、その行動をとることや行動をとるために課題を分析し、
目標をでっちあげて取り組んでいくという精神論ではなく技術論であることを確認できました。
今までの刷り込みで、「頑張らなければ」「でも方法がわからない」と思っていたことへの向き合い方が分かった気がしました。”
しかし、これは言うまでもなく、「私の成果」ではありません。
担当者の方の愛情、そして、研修等学びの場にしっかりとコスト(時間・労力・お金)をかける経営陣の深い愛情が社員の方にも伝わった結果だと思います。
(そうでなければ、こんな真剣に受講もなさらないことでしょう)
私はそのために一部の役割を担ったに過ぎません。
余談ですが、研修後、
「できればずっとここで頑張って欲しいと思いますが、
例え別のところにいくとしても“この職場/会社は最高だった”と言ってもらえる会社でありたいと思っています。」
という担当者の言葉に、どこまでも懐が深い会社だなぁと感じました!
私も経営者として、また、一人の男として、
そんな企業文化を根付かせることができるような人間でありたいと心から思わせていただきました!
ありがとうございます!引き続き、頑張ります(^^)/
人事コンサルタント
金森秀晃