3月に入り、新卒採用の情報を公開した法人様も多いかと思います。
採用の動向などを伺っていると、ここ数年の新卒者の傾向としては「漠然とした不安」を抱えているということです。
変化が激しい今の時代。進化する人工知能(AI)が今ある仕事を肩代わりしていく、とも報じられているのをご存知の方も少なくないのではないかもしれません。
確かに仕事そのものや働き方の多様化に伴い、就職してひとつの企業に定年まで勤めあげる、というようにはっきりした将来が見えにくくなっているのかもしれませんね。
私たちはどうすれば・・・(+_+) というときに
若手社員の研修やコーチングでよくお伝えするのが、「自分の仕事」「他の人(部署)の仕事」というように、仕事に対して区分を設けないということです。
所属する部署の仕事を覚えながら、他部署の業務についても関心を持つことは、他部署との横断的な関わり方を提案できたり、プロジェクトに関わるというような機会を未来の自分に対して作れることになるためです。
人間には安定欲求という本能的に安定を求める欲求がありますので、不安を抱えると、安心感を求めて資格取得や、手に職をつける、といった、専門性を高めるという方向に視点が向きやすくなるもの(^^ゞ
今後も専門性を高めることは強みになることは変わりないのですが、イコール未来の安定に直結するかというと、必ずしもそうだと言い切れない時代になりつつあるのかもしれませんね(^^)
キャリアの選択肢は、時には”最初から限定しすぎないこと”も大切な事だと思います。
専門性を高めながらも、「それだけをやっていれば大丈夫」とならないことがこれからは更に求められるのではないでしょうか。
人事コンサルタント
金森 秀晃
女性のキャリアという意味では、とらばーゆさんの取材に協力した時の記事もご一読を!