「良い医療とはなにか?」
こう問いかけられたら、みなさんはどのようにこたえるでしょうか ?
スタッフがいつも笑顔で患者さんに接する
最新の医療機器が揃っていて、安心できること
様々なお考えがあると思います。
先日、とある法人様で管理者対象の研修を行ったのですが、
同席されていた院長先生が
「良い医療とは0か100かでジャッジしないことである」
と仰っていました。
例えば、ベットには柵が取り外せるものと外せないものがあると思 います。
取り外せると患者さんが触ってしまって危ないから、すべて固定式 のにしてしまおう!
というのが0か100かになってしまっている状態になります(> _<)
寝たきりで体動が激しい方であれば、ベット柵が外れない方が安心 ですし、
逆にご自身で身の回りの事ができる方であれば、柵が外されていた ほうが機能的ですよね(^^)
(僕が語るのはおこがましいのですが 笑)
また、観葉植物や季節の飾り付けひとつとっても、
入院生活に彩りをもたらすものにもなれば、
使い方(そこは精神科病院だったのですが)によっては凶器にもなり得るというものです。
リスクをなくすために飾り付けを一切なくそうとするのではなく、
その中でどのようなポイントに気を配ってリスクマネジメントをし ていくか。
関係法令、マニュアルなど、患者さんのために遵守しなければなら ないことがあると、
ともすると医療は「無機質」なものに感じてしまうこともあるかも しれません。
ですが、状況によって「ジャッジする余地(=遊び)」を設けるこ とで
医療というのはたちまち彩りがもたらされるのかもしれませんね。
院長先生のお言葉からは、
「事故があったら責任を取れないから」という消極的な姿勢ではな く、
「どこまでも患者視点で医療を追求する医療人としての理念」を感 じましたが、
きっと、その「余地を試行錯誤し続けるプロセス」に私たちは惹き つけられるのでしょうね♪
私も経営者の端くれとして、そうした姿勢に気付きと学びを頂きま した。
いつもありがとうございます!
人事コンサルタント
金森秀晃
例えば、接遇を追求するというのも、一つの患者目線と言えるのではないでしょうか。