こんにちは、人事コンサルタント・講師の三上絢愛です。
職場で他のメンバーの言動でイラっとする経験は、価値観の違う者同士の集まりですし
ご経験がある方が大半だと思います。
新人から中堅スタッフの方、それぞれの立場なりのご経験があると思うのですが
とりわけ管理職の方は、抱えることが増える分イラっとせずにはいられない!
なんてこともあるかもしれませんね。
「何度も伝えているのに、どうして同じミスを繰り返すの!」
「わからないなら誰かに確認してからやらないと、事故になってしまうのに」
等とまっとうなイライラを抱えていらっしゃるように思います。
本当は雰囲気も悪くしてしまうし、イライラしない方がいいとは思うんだけど・・・
もし少しでもそう思うようでしたらその「イライラ」を
自分自身が成長するための貴重なサインに変えてしまいましょう!
今日は、普段の視点を少しだけ変えることで、
管理職として新たな成長のチャンスを見つける方法をシェアしたいと思います。
以前研修先の施設長様からこんな共有がありました。
あるフロア長クラスの職員が他の職員の嫌なところばかり目が行ってしまい
同じフロアのスタッフに「●●さんって、~~だよね」などとつい言ってしまうなど
チームワークにヒビが入りかねないような言動をとっていた時期があったのだそうです。
施設長は、見るに見かねてフロア長と面談をし
「相手の言動にイラッと感じる瞬間というのは、状況は違えど自分でもその言動をやっているから
無意識レベルでイラっと反応している可能性があるんだよ。
相手の反応は自分の鏡。 まずは自分がしてないか振り返ってみるとヒントが案外みつかるかもしれないよ。 」
とフロア長を諭したんだとお話しくださいました。
一言でいうと「ミラーリングの法則(鏡の法則)」なのだそう。
この法則は
・自分がやっていることは跳ね返ってくる
・起こる出来事は自分自身の心を映す「鏡」のようなもの
というものです。
もし相手の行動が不快だと感じるのであれば、
もしかすると、自分自身が不快な行動をしている可能性があるということです。
ということは、逆に自分が発するものを変えると跳ね返ってくるものも変えられる・・・!
(可能性が高まる)ともいえますよね(^^)
ではこの法則を活用するには、
具体的にどうすればいいのでしょうか?
ステップは3つ!
●ステップ1:相手が行ったことを自分に置き換える
→ 相手の行動を自分の行動として言い換えることで、自分のパターンに気づけます。
●ステップ2:感情を振り返る
→ その時の感情を具体的に認識すると、行動の背景を考えやすくなります。
●ステップ3:自分の行動を見直す
→ 似たような行動をしていなかったか、具体的に振り返る
こうした具体的な手順を通して、
先述のフロア長は自分の行動を見なおし
周りのメンバーを責めることが少なくなったそうです。
以前私もプロジェクトの進行が遅れていることについて、焦りも相まってイラっとしてしまい
部下に「普通●●部とも連携取らなきゃいけないことくらいわかるでしょ、
なぜもっと効率的に進められないの?」と強く指摘してしまったことがありました。
後から振り返ると、実は私自身が忙しいあまりに、
彼らとタスクの進め方や目標の共有を十分にしていなかったことに気づきました。
結果として、部下たちはチーム全体の意図がわからず、
それぞれが自己中心的に動いていたように見えたのです。
この気づきを機に、定期的にチームミーティングを設け、
進捗や目標を全員で確認する時間を取るようにしました。
その結果、チームの雰囲気が良くなり、
個々の動きが連携したものへと変わっていきました(^^)/
「イラッとした瞬間こそ、成長への扉が開かれる瞬間!」
人がやっていることだ、で片づけてしまうのではなく
自分を映す鏡だと思って自分と向き合いながら、
より良い人間関係と自分自身を築いていきましょう。
人事コンサルタント・講師
三上絢愛