「職場の性格が悪い人をどうすればいいですか?
性格の問題なのでもう諦めるしかないでしょうか。」
先日、研修受講者の方よりこんなご質問をいただきました。
皆さんはどう思われますか?笑
これだけだとなんとも…という方も多いと思いますので、
もう少し掘り下げてみると
・自己中心的で自分が得することしかやらない
・自分のことしか考えていない
・自分のミスを認めず責任をなすりつけてくる
こうしたことから「性格が悪い」と表現されているとのこと。
確かに、これはちょっとお仕事ご一緒したくない感じですね(笑)
ですが、「こいつは性格が悪いからもう無理だ!」と見切りを付ける前に
一呼吸おいてこんな風に考えてみて欲しいのです。
(見切りをつけるのはその後でも遅くないからです)
すべての人間は(善も悪もなく)ニュートラル!
世の中の「善人」と言われる人も「悪人」と言われる人も、
ある瞬間にだけそれが逆転することも十分に考えられますよね。
(その場面だけを切り取ったらという意味です)
そう考えると、性格の問題と片付けるにはちょっともったいないように思うのです。
例えば、
・自分のことでいっぱいいっぱいなだけで人を貶めようという悪意があるわけではない
・過去の経験から防衛的になっている
・目の前の損得で生きる癖がついていてそこから脱することができない
こうした要因で、他責全開になったり、人に仕事をなすりつけるような格好になってしまうこともあるでしょう。
本当に本人の性格、パーソナリティの問題ということもないわけではないと思いますが、
性格の問題と見切りをつけてしまうと思考停止になってしまうので、
「ニュートラルな人間」の素敵な側面を出し続けられる環境作りに向けた改善点を見出す機会を逸することになってしまいます。
これでは私たちが「損する」ことにもなってしまうわけです。
見切りをつけるなんていつでもできるわけですから、
・相手の背景を考えてみる
・相手の言動の裏にある事情を想像してみる
・その人がニュートラルな人間だとしたら何がこの行動を生んでいるのか?を考えてみる
こうしたことをやってみるだけでも、
自分や組織が得られるものが非常に多いことがわかると思います。
無駄にイライラしなくても済みますしね!
自分が環境改善に直接関われない立場にある場合は、
それができる立場の人を巻き込んだりする必要も出てくるかもしれませんが、
それをきっかけに仲間を作ってしまおうくらいの感覚でいてもいいと思います。
”性格の悪い”相手に翻弄されすぎず、
環境を整備することでその悪い面がでないようにしていくゲームを楽しむ。
そんな関わり方ができるとストレスフリーな一日が送れますので
ぜひ参考になさってみてくださいね♪
人事コンサルタント
金森秀晃