「天性のものを持っている人って
それを扱えるスキルや実力がすごく必要になってくるんです。
だからあなたはある人からみたらすごくずるくてすごく幸運な人だけど
本人は苦しむことが多いだろうなと私は思う。」
これはアーティストのちゃんみなさんとSKY-HIさんがプロデュースする
No No Girlsというオーディション番組の中で、
審査員でもあるちゃんみなさんが
惜しくも通過が叶わなかった方にかけていた言葉です。
これは本当にその通りだなと感じました。
私は不器用の極みのような人間ではあるのですが(笑)
唯一得意なことがあるとすると、その人の才能というか、
「この人はこういう役割、こういう場所で一番輝く」
というものを見抜く力だと思っています。
(芸術的なところとかはもちろん専門外でわからないのですが、
ビジネスの面では結構な確率であたっていると思います。)
それを活かすためにも、こういう体力、こういう技術が必要だということもお伝えできるのですが、
それに真っ向から取り組める人というのはどうしても限られてくるなと感じ、
歯がゆい思いをしてきました。
ですが今回この冒頭のコメントをきいて、
なんだかその理由がわかったような気がしたのです。
特に大きな才能(特性と言ってもいいかもしれません)を持っている人は
得てしてそれに気づいていないというところもありますが、
認識してもそれを宝物だと本人が信じられないのだと思います。
それをフラットな目線で客観視して、上手に取り扱うにしても
特性が強い分だけ多大なエネルギーを要するわけですから、
本能的に避けたいと思ってしまうのかもしれませんよね。
そう考えると「向き合え」と言っても難しいところもあるなと感じました。
まず必要なのは大きな才能・特性を宝物であると自覚してもらい大切にしてもらうことであり、
そこから初めてそれらを扱う技術の開拓に挑めるのだと思いました。
分野問わずどの世界でもプロフェッショナルから学ぶことは多いですね。
そして、自分と向き合い、挑む人たちはどこを切り取っても美しい。
全員誰しも必ず光るものを持っていると思いますので、
改めてそこを活かして輝かせる組織作りに勤しみたいと思わせていただきました!
人事コンサルタント
金森秀晃