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知らないうちに「干されて」しまう若者たちへ

知らないうちに「干されて」しまう若者たちへ

「厳しくするとすぐハラスメントと言われるので言うのが面倒くさくなった」
「使えないのに残業代要求してくるから頼むのをやめた」
「権利主張もいいけど、面倒くさいのでもう何もできないまま年取って後悔すればいいんじゃないか」

ハラスメント・ハラスメント(※正当な行為をハラスメントだと主張する嫌がらせ行為)という言葉が出始めて久しいですが、
過剰な権利主張やハラスメント主張を受け、
ハラスメントと言われるのが「面倒だ」と思う人が増えた結果、
上司にあたるお立場の方々からこうした声をきく機会も増えてきました。

確かに上司側からしたら、部下の仕事のパフォーマンスに対する責任はあっても、
部下の人生に対する責任はありません。

勉強しなさい、自分の案件は最後まで責任を持ってやりなさい、プロ意識をもちなさい等々
相手のことを思ってそれらを言った結果、面倒なことになるならば
もうあまり深くは関わらない、仕事にもなるべく関わらせない、
という判断になるのも頷けます。
医療業界もさることながらこの傾向はコンサルティング会社等で強く出ているような気がします。

このブログは若手社会人の方もみてくださっていたりするので
賢明なみなさんに向けて一つ提言を書いておきたいと思うのですが…

”自分が上司にとっての「リスク要員」になっていないか?と考える”

このご時世、こういう危機意識を持っておいたほうがよいと思うのです。

例えばですが、あなたが上司だとして
部下のあまりのパフォーマンスの低さに
「もっと勉強したほうがいいよ」と助言をしたら、
「それって仕事ですか?」「残業代でますか?」「強制ですか?」
と返ってきたら、正直がっかりするというか言うのが面倒だなと思いませんか?

上司も人間ですから、通常こういう認識をもった相手に対しては二度と助言をしてくれません。
知らない間に「干されている」可能性もあるわけです。

諦めずに何度も言ってくれる人もいるかもしれませんが、
相当レアケースだと思ったほうがよいでしょう。

昔は「良くも悪くも」ですが、
終身雇用を前提として育てていくという文化がありましたし、
今よりもハラスメントの意識も高くなかったこともありますから、
厳しく言ってくれる人も多かったと思います。
見方によっては上司側にも厳しく育てるメリットがあったしリスクも少なかったからです。

一方でこのご時世では、上司側にあまりにもメリットがないばかりか、
指摘する方がリスクが大きいので瞬時に諦められても不思議ではありません。

そういう意味で、上司にとって「リスク要員」になってしまったら
成長の機会をことごとく逸する可能性が高いということになります。

もしそれに近い状況になっているとしたら
これは相当マズイことだと気づかねばなりません。

世間一般でハラスメント意識が高まったことは大きな進歩であり、
非常によいことだとは思うのですが、見方を変えれば
「究極の自己責任社会」になっているとも考えられます。

今もそんな仕事はないかもしれませんが
1日8時間、とりあえず出社して言われたことをやっていたら、
十分な給料をもらえて将来の不安なく幸せに暮らせる
なんて甘い仕事は消滅していくでしょう。
(よりシビアにスキルや成果を問われる時代になると思います)

権利主張をして居心地のよいスペースを守っていれば、今この瞬間はよいかもしれませんが、
いつか自分自身に何もスキルがないと気づいたときには遅いのです。

若者への提言としましたがこれは上司側にも同じことが言えます。
上司側なら言ってもらえないというのは裸の王様ということですね。

上司・部下の立場に限らず

自分は他人から「必要なときはしっかり指摘してあげたい(言ってあげたい)」と思ってもらえる人間か?

ということをいつも振り返っているだけで、人と良い関係が築けそうですし、
自分自身の選択肢がどんどん広がっていきそうです。

年を取ると言ってくれる人も少なくなってきますから、私自身も「言ってくれる人」の存在を得られるようなあり方で生きていきたいと思います!

人事コンサルタント
金森秀晃

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