こんにちは。人事コンサルタント・講師の三上絢愛です。
今日は金森 社長のブログをジャックいたします。
今年はどの業界も人材育成の時間がとれなかった法人様が動き始め
対面の研修が増えている状況です。
10月に管理者研修を実施したある法人様で、
最初に今悩んでいることをグループで共有していただいていた時のことです。
受講者である各部門長からこんな会話が飛び交いました。
「どう考えても正しいことを伝えてるはずが、
〝上司がまた何か言ってる…〟というリアクションをされます。
もっとやれるはず!と思うからなのに、残念な気持ちになります…」
「よかれと思っていったことも、自分らの時と違ってパワハラと言われかねない時代なので、
士気を高める言葉をかけたいけど、ちょっと躊躇しちゃいますよね…」
部下やチームのモチベーションを高めるために色々と考えてアプローチしているのに
逆に軋轢が生じてしまっては本末転倒ですよね。
この状況を回避し部下やチームのやる気に火をつける方法が
『ペップトーク』です(^^♪
このペップトークはスポーツで監督やコーチがチームメンバーの士気を
高めるために激励のための短いメッセージのことを意味してます。
ペップ(pep)とは元気、活力で
試合前に緊張や不安な状況の選手に激励の声をかけることで
やる気やモチベーションに変化することから
ペップトークと呼ばれるようになったそうです(^^)
ポイントは4つ!
1 受容:相手の状況・感情を受け止める
2 承認:相手ができていることを認める
3 行動:ポジティブにしてほしいことを伝える
4 激励:背中を押す一言を伝える
やってほしい「行動」を示すことは確かに重要なのですが、
いきなり「とにかく頑張れ!もっと結果だせ」と言われても相手は受け止め切れません。
そのため、「よし頑張ろう!」となるための心の準備として、
「受容」と「承認」という段階が特に重要になってきます。
この4つのステップの手間をかけるだけで、上司やリーダーは自分をしっかりと
見てくれているのだなと部下の承認欲求が満たされ、更には自己肯定感も高まりやすくなります。
管理者研修でもペップトークのロープレを行い、
現場でも実践していただいたところ、11月の研修では嬉しい報告をいただきました。
「ペップトークの4つのステップを意識することで、
部下も普段の頑張りを見てくれてると思えるようで
リアクションが変わりました。最初の手間をかけてなかったことがわかりました」
「退職が増えていたので部の雰囲気がよくなかったのですが
ペップトークを使ったところ、コロナ以降久しぶりに一体感が作れたように思います。
これから病院の改築などもあるため、チームでまた乗り越えようという話になりました!」
上司としては”もっとやれるはず!”や”こうあってほしい”という思いがあるほど
つい正論(部下にとって必要な事)を言いたくなってしまいますが
部下の頑張っている事実を受け止めた上でポジティブに正論を伝えていくことで
相手のリアクションも変わってきます。
管理者の人材育成が上手くいっていない…
離職が増えている…
そんなお悩みをお持ちの経営者様、人材育成ご担当者様
チームのやる気に火が付き、成果があがっていく組織作りのお役に立てましたら幸いです。
人事コンサルタント・講師
三上絢愛