今日は、あるカフェでの出来事をご紹介したいと思います。
先日、とても落ち着いたカフェで2時間程度過ごしていたのですが、
時間帯的にも空いているお時間帯で、ほとんどお客さんもいない状態でした。
そこで不思議な光景をお見かけしたのです。
私ともうひとり以外店内にお客さんはいなかったのですが
一度も客が使っていないテーブルも含めて
30分に1回のペースで、店員さんが消毒・清掃しにいらっしゃるのです。
「さすがにそこ絶対使ってないから大丈夫だと思うんだけど…」
というところも、必ず欠かさずに清掃とアルコール消毒を入れていきます。
皆さんはこれを無駄な仕事だと思いますか?
答えは「No」です。
この店にいた私はこのお店に対する評価が爆あがりしました。
決められた時間に決まったことをきっちりやる
誰が見ていても見ていなくてもやりきる
もう、好感しか生まれません。
キッチンの中の衛生管理もしっかりやっているのだろうなと思えましたし、
ある種の信頼感のようなものが芽生えていました。
これはどの業種、どの仕事でも全く同じことが言えると思います。
・お客さんには見えないから床に落ちたパセリをそのまま乗せてしまおう
・バレないからそこまで丁寧に洗わなくてもいいや
・見られていないからキレイなタオルでコップ拭かなくてもいいや
・見られていないから利用者さんに暴言はいてもいいでしょ
・バレないしみんなやってるしこのくらいいでしょ
この延長線上で重大なコンプライアンス違反や不祥事が発生するわけですが、
その逆で、
「誰も見ていないとき、緊急性も必要性も生じていないときでも、やるべきことをやりきる。」
これこそ最も効果的なコンプライアンス違反対策であり、
ブランドを高めてファンを生み出す手段と言えるでしょう。
「誰でもできる、でも誰もがやるわけではないこと。」
それが簡単かつ確実にブランドを高めていく秘訣なのかもしれませんね。
私も気を引き締めて、改めて「誰も見ていない時こそ」を意識していきたいと思います!
人事コンサルタント
金森秀晃