「何があってもしっかり判断できる判断力を身に着けたい」
「トラブルにうろたえないようになりたい」
「状況がわからないときにもリーダーとして決断ができるようになりたい」
管理者研修で「どういう能力を身に着けたいか」ときいてみると
このようなお答えを頂く機会も増えてきました。
確かにこういうリーダーがいたら部下としては心強いし、
リーダー自身の精神衛生上もいい気がしますよね。
判断力や決断力を高めるスキルについては
それこそもう方程式のようなものがあるのでそれを学ぶのも良いと思うのですが、
「うろたえない」リーダーになるための方法はたった一つです。
「日々、大いにうろたえ、大いに惑うこと」
これに尽きます(笑)
理由は、うろたえていることを客観視している状態が
周りからは「うろたえていない」状態に見えるからです。
うろたえること自体は別に悪いことでもなんでもなく
うろたえた姿をみせて部下を不安にさせたり、
うろたえて判断を誤ることが問題なので、
うろたえている自分を客観視できていれば両方とも万事解決なのです。
ありがたいことに
「金森社長のようにうろたえないリーダーになりたい」と
言っていただくことも多いのですが、
私が「うろたえていない」と思ったら大間違いですよ(`^´)!!
「僕一度もうろたえたことありませんけど」という顔をしながら(笑)
毎日しっかり惑いまくって、丁寧にうろたえているんです。
一番ダメなのは、若い頃の私ですが…
「俺、うろたえてなんかいないもん!!」
と、うろたえた事実に蓋をしてごまかしてしまったり、
「うろたえるような情報に出くわさないようにする」こと(笑)
リーダーをやっていたらうろたえるようなことは避けられないし
トラブルは突然訪れるわけですから、
毎日しっかり怯えて、惑って、うろたえて練習しておくことが
自身の客観視力を鍛え、うろたえないリーダーに近づく一番の方法ということになります。
ちなみに、毎日私がどうやってうろたえるかというと、
「自分が命の危機にさらされた時、目の前の子どもを救えるか」など、
自分が狼狽すること間違い無しの状況を想像して
その時手を差し伸べられる自分なのかどうかを考えたりするようにしています。
(手に汗にぎる狼狽っぷりです)
うろたえないリーダーになりたい!!と思ったことがある方は
ぜひ参考になさってみてくださいね。
人事コンサルタント
金森秀晃