私たちが何か新しいことを始めようとしたとき、
どこからともなく必ず現れる方々…
それはいわゆる
「批評家」
といわれる方々です。
新しいことをはじめて何かうまくいかないことがある度に
「ほら、いわんこっちゃない」
「だからやめろって言ったのに」
「やっぱり前の方がよかったんじゃないの？」
などと、変化に向けて労をになった方々を否定して、
あたかもその方々よりも上に立ったような印象を与えてくることもあります。
ですが「じゃあどうしたらいいと思う？」と聞くと
「それを考えるのが管理者の仕事じゃないの？」
「それを考えるのがプロジェクトメンバーの仕事でしょ？」
「それを考えるのがあなたの仕事でしょ？」
という回答とともに「私の仕事じゃない」と主張してくる方もいらっしゃるでしょう。
（ここで生産的な意見を述べてくださる方や
一緒に考えようとしてくださる方は決して批評家ではなく
むしろ組織改革の推進者を担ってくださる方だと思います。）
この批評家の方とのやりとりで
疲弊したりくじけてしまう方も多いのですが、
組織改革が成功するか否かは、
この「批評家」との戦いに勝てるかどうかにかかっています。
「生産的な意見はマイナスな意見でもどんどん聴き入れるけれど、
対案のない単なる批判や批評は受け付けない」という姿勢を貫くということですが、
「メンタルが相当強くないとできないでしょ…」と
非常に難しいことのように捉えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
ですが、たった一つの条件を満たせばさほど難しいことでもありません。
その条件とは…
「批評家が出てきてくることが良いプロジェクトの証。
そこをみんなで乗り越えることでプロジェクトが完成する。」
という事実をスタート時に
プロジェクトメンバー（改革を推進するメンバー）で
共通認識をとっておくこと！
このスタート時点の共通認識があるかないかで
批評家との仁義なき戦いに勝利できる確率が大いに高まります。
（1000件以上のプロジェクトに携わってきましたが、これは間違いありません！）
これからプロジェクトをスタートさせたい、
組織を変えたい！と思っている方は
ぜひ参考になさってみてくださいね！
人事コンサルタント
金森秀晃
