”キャンディ効果”という心理学をご存知でしょうか?
これは、名前の通り“キャンディ(ちょっとしたプレゼント)がひとつあるだけで、人のモチベーションを上げる”というものを表した、心理学者のショーン・エイカー氏が提唱したものです。
このキャンディ効果を証明する実験があります。
架空の患者の症状や病歴を読み上げ、医者達に診断してもらいます。
医者達をA,B,Cの3チームに分けて、実験前に下記のようなアプローチをしておきます。
Aチームの医者には、事前に何もしない
Bチームの医者には、事前に医学関係の記事を読んでもらう
Cチームの医者には、事前にキャンディをあげる
この結果どうなったかというと・・・
AチームとBチームでは、診断の速さや正確さに差異は見られませんでした。
一方CチームはAやBチームと比較すると、2倍の速さで正確に診断ができたという実験結果が出たのだそうです。
これをやり方だけ自分の仕事の転用しようとすると
”部下や同僚になにか物をあげて、パフォーマンスを向上させましょうということね!”
と思そうですよね。
もう少し掘り下げてみると・・・?
”違いを認め・尊重すること”の大切さを示唆しているように思えます。
他者に対して存在を認め、感謝を言動で示すことが重要なのではないでしょうか。
(急に言われても相手がびっくりしてしまうので、媒介としてキャンディのようなアイテムを使うくらいの位置づけだと思います)
自らの言動を全て他者へのプレゼントだとしてみる。
こういう想定をしていたら、チームがギスギスしようがないですよね。
毎日完璧にとは行かないかもしれませんが、
プレゼント想定、ぜひトライなさってみてください!
人事コンサルタント
金森 秀晃