「子供のころから人をまとめたことなんかない自分に、まとめ役ができるなんて思えないです・・・
正しいまとめ方があったら教えて欲しいです。」
いちスタッフから主任やリーダーという役割に昇格する方から
このような相談をいただくことがあります。
こういった時、その場ではその方がすぐにアクションを取れるような
ごくシンプルなハウツーをお伝えすることもあります。
ですが正直なところ・・・
後々ラクになっていくことを考えると
”正しい”やり方(ハウツー)は・・・ない!
くらいに思っておいた方がいいように思います。
(ここで表現している”正しい”は、どんな場面や人に対しても間違いないやり方の事です)
とは言ってもこれでは厳しすぎるので
今回はこれ役立ちそう!というエピソードをご紹介したいと思います!
HONDAの創業者、本田宗一郎氏の持論のひとつ「心の消しゴム」というものです。
自分が犯した過ちを、心の消しゴムで消してくれる人が自分の周りにいることは、人生の宝であるという事なのだそう。
これは”間違いを全く犯さないリーダーなどは存在せず、
間違いを犯すのがリーダーである”ということも示唆していると思います。
本田氏自身も自分の過去を振り返って、人を嫌な気持ちにさせたり、怒らせたりして、
愛想を尽かした人も数多くいたと振り返っていたそうです。
ですが最終的には自分の未熟さを赦してくれ、
自分に付いて来てくれた人もいることには
ただただ感謝、そして一番の宝物だと考えているのだとか・・・!
本田氏のエピソードを踏まえて
心の消しゴムが作用するのは一体どんな時か?
ちょっと考えてみましょう(^^)/
いろいろな要因があるかもしれませんが、私が特に大事かなと思うのは
”1%ずつでも他のスタッフのため・お客様のため・未来のため”を考え、行動できる量を増やしているかどうか?
ということです。
普段の言動の端々に、誰のためなのか?は漏れ出ているでしょうし
周りの人は無意識レベルで察知するものですよね。
普段の積み重ねの結果
自分以外の誰かのため懸命に考えた末の言動だろうし、
悪意があるわけでもなさそうだし、
言うことにも一理はあるし、
腹は立つけどもうちょっと頑張ってみるか・・・
と心の消しゴムが作用するのだと思います。
最初から100%、自分以外の人のことを考えようとするのは
聖人君子でもなければ、かなりの神業ですよね笑
過ちを犯すことは折り込み済にしつつ、
”1%でも前進”この在り方がリーダーにとって大事なのかもしれませんね!
日々精進!
人事コンサルタント
金森 秀晃