先日スタッフと談笑していたときのことです。
スタッフのひとりが
「嫌いなことを分解すると、好きに変わるんですね!」
と言っていたので、どういうことかみんなで話を聞いてみることにしました。
そのスタッフは家事全般が嫌い。
特に料理、洗濯は苦手というか、苦痛でしかなかったそうです。
苦手なことって、後回しにしがちですよね。
スタッフも夕飯の片づけも、意識しないと次の日の朝までシンクに洗い物がそのまま。
片付けなかった次の朝は、前の日の片づけにバタバタし、貴重な朝の時間を失ってしまうこともしばしばだったそうです。
さすがにこのままではマズい・・・(゜ロ゜)
ということで、一体自分は家事のなにが嫌いなのか落ち着いて考えてみることにしたのだとか。
(すぐに便利道具とか時短法とかハウツーに走らないのはコンサルで鍛えられたそう笑)
すると、
・なにがどのくらいかかるのか、時間の見通しが立ちにくい
・やろうとするといろいろと目について、際限がなくなる
というのがわかってきたそうです。
そこで使い始めたのがキッチンタイマー!
家事タスクそれぞれの時間を計測し、家事タスクごとの時間単価を出していきました。
・洗濯物をたたむ:3分
・床を拭く:5分
・お風呂掃除:15分
という感じです。
こうすることで、
「あ、5分できたからちょっと床掃除をしてから出社しよう」
「CM中に洗濯物をたたんじゃおう」
という感じで、細切れの時間でも家事をねじ込む事ができ
「今日は1分早くできたな」などと
家事を楽しめる余裕も生まれたそうです。
スタッフは「私の場合は数値化することで見通しを立てやすくなったことと
変化を客観的に測る事で解消できました。
なにか嫌いなものがあるときは、本当にそのものが嫌いだとは限らず
周辺要因で嫌いだと思い込んでることの方が大半だと思います。
嫌いの中身を分解して対策を取ることで、好きに変えられたというのは
他の嫌いも遠ざけずにまずは知ってみようとすることだけでも
やってみようと希望が持てました。」と話してくれました。
嫌いなものを闇雲に好きになろうとするではなく
嫌いな原因を知り、歩み寄っていく。
物事が停滞した時のプロセスに非常によく似てますね!
苦手、嫌いなもののアプローチ例として
参考になりましたら幸いです!
人事コンサルタント
金森 秀晃