プロジェクト進行と聞くと、どんなイメージがありますか?
人事評価制度構築の際によく伺うのは
以下のような内容です。
・会議の進行が難しそう…
・メンバーをまとめられるか不安…
・予定通りに進まなそう…
何かしらのプロジェクト経験のある方は
これらの不安は、たいてい現実に起こるものという認識もあるかもしれませんね!笑
とある法人の若手リーダーのSくんも、まさに上述した不安を
抱えながらの初めての人事制度プロジェクトの参加で
制度浸透のために内部の一部の部署の方を対象に会議を開催した際、
Sくん以外のメンバーからは「なぜ自分たちが参加しないといけないの?」
と不平不満をもろにぶつけられ、心が折れそうになったそうです。
まとめようにも、全員がそっぽを向いているようなかなりアウェイな状況。
慣れている人でもどうしたものかと悩むと思います。
しかし、Sくんはそこで逃げずに
何度もメンバーの協力が必要だと訴えたり
人事制度に関する難易度の高い質問に対して
答えられなかったときには素直にわからないことを謝罪し、
持ち帰ってコンサルタント(ZAC)に確認します!と
愚直に動き回っていました。
そして、Sくんの必死な姿を目にしたメンバーは
段々と非協力的な態度が軟化し
いまではSくんを主体的にサポートしてくれるようになったそう!
Sくんはたしかにいろいろなスキルが未熟でしたが
「プロジェクトを成功させたい!」という一心で
できることを探し、行動し続けメンバーの心を動かしたのです。
(自分以外のメンバーから不満をぶつけられる状況を想像すると、
聞きながらSくんの勇気に泣きそうになったのはここだけの話です。笑)
たしかにプロジェクトを進行するにあたって
ファシリテーションスキルや、コミュニケーションスキル、
そして内容への深い理解があるに越したことはありません。
こと仕事においてはそうした知識や技術の高さが重視されがちではありますが
Sくんのように未熟でもどうにかしよう、と
たとえスマートでなかったとしても目的から下って行動できる人材がいたほうが、
変化の目まぐるしい未来を考えると組織にとっては非常にありがたいですよね!
そして、行動することで結果的に未熟だったスキルの精度は、徐々に高まるのですから
その時点の成熟度で判断するのは非常にもったいない。
人事評価制度構築の過程で、そんな人材がたくさん生まれると
考えたら、とってもお得じゃありませんか??\( ̄︶ ̄*\))
Sくん、勇気をくれてありがとう!最後まで頑張ろう!
人事コンサルタント
金森 秀晃