「スタッフが将来のためにスキルアップしたい、
 と面談で言っていたのに、全然研鑽してないんですよ」
 上司の方々からこんな話を伺うことがあります。
パーソル総合研究所 が行った
 「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」にこんな報告がありました。
 勤務先以外での学習や自己啓発について、
 日本は「特に何も行っていない」が46.3%で、
 調査した国・地域で最も高いという結果が得られたそうです。
 2位のニュージーランドと比べて24.2ポイント差があり、
 残念ながらダントツで自己研鑽していない
 といっても過言ではないかもしれません((+_+))
自己研鑽は5年後10年後の自分に返ってくると
 身に染みている方からすると、
 「社会人なんだから、こういうことは本人次第でしょ!」
 と言いたいところかもしれませんね。
とは言ってもスタッフのレベルアップは
 組織強化にも影響するということで、
 上司としてできる限り何らかのフォローをしなくては!
 とお考えの方が多いように思います。
そこで本日は、
 スタッフが自発的に研鑽するようになるコツを共有したいと思います。
ポイントは上司側の事前準備です!
 「勉強してる?」「やったら?」と
 スタッフにやって欲しいことを言ってしまう前に、
 まずは「私は何のためにスタッフに勉強をしてほしいのだろう」と自問して、
 ご自身の目的を持っておくことです。
これをポイントにする理由としては、
 部下が自己研鑽を積極的にしないのは、
 研鑽が自分の将来にどう寄与するか?
 がイメージできていないからです。
上司側が目的を持っておくことで、
 「5年後どういう働き方をしていたい?」
 「もし後輩が~~だったらどうフォローする?」
 というように研鑽をする・しないという現時点の
 話ではなく、部下の将来にフォーカスした話ができるようになります。
もしこのプロセスを省いてしまうと、
 したか・しないかにフォーカスしたコミュニケーションが
 中心になるため、スタッフの行動は変わりにくいでしょう。
 もし行動変容がなされたとしても
 「上司に言われたから」が研鑽する動機になってしまうのは
 本望ではないですよね。
最初は「遠回りで面倒だ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし、こうしたやりとりで研鑽を当たり前のように
 しているスタッフは、様々な問題を解決していけるようになります。
 ぜひトライなさってみてください!
人事コンサルタント
 金森 秀晃
 