ローソンストア100で大ヒット、
中身はごはん、その上にかけられたゴマ、ウィンナー、スパゲッティの4種のみという
その潔い見た目と大胆な発想でメディアでも度々取り上げられている
”ウィンナー弁当”という商品をご存知でしょうか?
なんでもこのお弁当、ローソンストア100統括部長の林さんという方が
10年以上も社内で説得を続け、商品化までこぎつけたものなのだそうです。
何度も”こんなの売れるはずがない”と却下され続けたものが
全国展開され、店舗売れ筋商品の上位にくい込んでいるのだとか。
担当者である林さんの情熱と行動力に敬意を表するのはもちろん、
お客様の購買行動を研究し尽くしているからこそ、
お客様から求められるはずだ!
という確信があったのかもしれない、などと妄想してしまいました(^Д^)
このウィンナー弁当の商品かは、組織作りにも通じるポイントがあるように思います。
ポイントは
競争ではなく共存関係で成果をつくるということです。
お店を組織、置いてある商品をスタッフ、売り上げを成果と見立ててみると・・・
お店でよく売れる商品を例にとってみると
カップ麺、スープ、冷やし麺は一見するとバラバラですが、共通点は1つ1つは単品です。
単品だけでは消費者はおそらく物足りなく、満足感を得られないのではという仮説が林さんにはあったのかもしれません。
もしも「もっと売り上げを!」とだけ考えたら
カップスープが売れていたら新しいカップスープを作ろうという発想に偏るかもしれません。
ウィンナー弁当の商品化はそうではなくて、
「カップ麺やスープと一緒に食べられるものはなんだろうか?」
という発想になっているように思いました。
既存の売れ筋と同じ勝負をし、商品個々の売り上げを伸ばす競争ではなく、
他の売れ筋と共存関係を作りさらに店舗や会社の売り上げを作るということですね。
林さんが「いつも脇役のウィンナーが主役になる弁当があってもいいのではないか?」という発想は、
この共存関係というお考えがあったからかもしれませんね。
これを組織に置き換えたとしたら
スタッフに売上目標をつけて、競争するよう仕向けた方が切磋琢磨して結果が出せると考えるではなく
スタッフの特性を踏まえて全体の売上のどこを担わせたり、誰と組ませると力を発揮できるかと考えることだとワクワクしました!
良い結果には必ず理由がある。
その原理を組織作りに反映させていきたいと思います。
人事コンサルタント
金森秀晃