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ストレッチ目標とは

ストレッチ目標とは

早いもので今年度もあと1ヶ月ほどで折り返し地点になりますね。
上半期の結果を踏まえて、下半期をどう駆け抜けるか目標や戦略の見直しをなさっているかと思います。

この時期になると毎回問題になるのが
「高い目標値をどうやって部下に納得してもらうか」ということです。
これに頭を悩ませているマネージャーの方もいらっしゃるかもしれません。

ハラスメントやコンプライアンスが取りざたされている昨今、
部下に目標を丸投げしてあとは「気合と根性だ!」というのは、
部下に「無茶な目標」という印象を与えてしまい、
あまり功を奏さないアプローチと言えるかもしれませんね(´Д` )

「人へは多くを求めるほど、多くのことを生み出す」という
ドラッカーの言葉がありますが、より労働者の生産性とクリエイティビティを高める目標が「ストレッチ目標」と言います。

理想的なのは目標を今までよりもちょっと頑張ればできそうだ、
と思わせることで「無茶な目標」ではなく「ストレッチ目標」と部下に考えてもらうことになります。

とはいえ、「無茶な目標」と「ストレッチ目標」は紙一重な気もする…(;^ω^)
と心配なさるお声も伺いますので、今日はストレッチ目標に感じさせるための要素についてまとめてみました。

①マーケットや必要なお客様の規模感が感じられる
規模感を部下にイメージさせるには
マーケットサイズの把握(例えば30~40代の女性ターゲットなら何人いるか)と
シェアの獲得率をどのくらいにするかを設定して、攻め方の方向性を示す
というのが効果的です。
すると部下としては、攻める取っ掛かりができるので
”それならばできそうだ”と思えるようになります。

数字を作るには、社会(お客様)の反応があってこそになります。
ですので、マーケットの大きさやお客様がそれをどのくらい求めているか?
やそれが現実的かどうかの検証を抜きにして”会社として売上をUPさせたい!”
という理由だけで目標を”前年対比●%”というように
設定するのは、部下を動かすためには効果が得られにくいかもしれません。
なぜなら部下としては攻略法が見えない感覚に陥りやすく、
無茶な目標と捉えられやすくなるからです。

②「長く働け」ではなく「より賢く働け」というメッセージ性がある
松下幸之助の言葉に
「3%のコストダウンは難しいが、3割のコストダウンはすぐできる」というのがあります。
それは、3割という大きな目標をやるためには発想を根本から変えることが求められることを示しています。
つまり「ストレッチな目標」には、発想を変えたりアイデアを持つことが必要ということですね。

これは実質的に「より賢く働け」というスタッフに考えることを
求めるメッセージが含まれています。

逆に無茶な目標は「考える事」を要求しません。
むしろ「より長く働け」とか「考えているヒマがあったら手を動かせ」というものになります。

いかがでしょうか?
もちろん、スタッフは与えられた権限の中で考えるという
長年のクセがありますので、
根本的な発想の転換は現場だけで行うのは難しいかもしれません。

ですので上司が仮説でもアイデアを持ちそれを開示していくことで
部下に”なるほど感”を作りつつ導くことが大切になります。
参考になりましたら幸いです!

人事コンサルタント
金森 秀晃

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