「世の中の大事な事ってたいていめんどくさいんだよ」
日本アニメ映画界の巨匠、宮崎駿監督の言葉です。
先日、弊社のスタッフとミーティング後に談笑していた時のことです。
先述した宮崎監督のエピソードからの気付きを共有してくれました。
スタッフ曰く、以前はめんどくさいことに対して
できればやりたくない
時間と労力がかかりそう
他の案件が滞りそう
などといった、マイナスのイメージばかりが先行していたそうです。
と同時に、めんどくさいと感じていることと対峙した方が良いということは頭では理解していたので、どうにかしなくては・・・
と模索の日々が続いていました。
そんなある時、とあるテレビ番組で宮崎監督が制作中に
呼吸のように「めんどくさい、めんどくさい」と言いながら手を動かしているのを観たそうです。
それは、たった4秒のシーンを1年半もかけて仕上げている場面でした。
線を描きながら「めんどくさい」
制作場所を移動しながら「めんどくさい」
何色にするか考えながら「めんどくさい」
というように、とにかく一挙手一投足ごとに「めんどくさい」と呟いていたのだそうです。
番組を見ていたスタッフは最初
4秒に1年半もかけるんだったら、そりゃ確かにめんどくさいよなぁ
と思いつつ観ていたそうです。
ですが宮崎監督の
「世の中の大事な事ってたいていめんどくさいんだよ」
という言葉にハッとしたそうです。
なぜなら自分が現時点でめんどくさいと思っていることは、
長い目でみると実は自分にとって大事な事だという事であり、
それが成されたときに幸福感や達成感を味わうことができるという事だと気づいたからでした。
「めんどくさいと思ったら着手できない、そう思う自分はダメ人間だと思い込んでいたのですが、
そう思ったままでもいいんだと気づけたので、とても気がラクになりました。
めんどくさいという感情を避けて、行動しなかったり効率ばかり追求すると、
その場はラクかもしれませんが、未来の自分の幸福度は少なくなるんですよね。
正直いまでもめんどくさいものはやっぱりめんどくさいのですが笑、
それを感じつつ、チャレンジしていこうと思います」と話してくれました。
皆さんの「めんどくさい」と思うことはどんなことでしょうか?
宮崎監督の「めんどくさい」との付き合い方、参考になさってみてください。
人事コンサルタント
金森 秀晃