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自分の出来ない所ではなく、違いを楽しむ

自分の出来ない所ではなく、違いを楽しむ

先日、3年目社員(OJT担当者)対象の研修を担当した講師から、
組織に解釈を変えることの旨味を知ることと、解釈を変えるためのフィードバックができる風土があることの重要性を、改めて学ばせてもらったという報告をもらいました。

研修のワーク中、受講者のAさんという方が入社したばかり頃のエピソードを共有してくれたそうです。
それは先輩から指摘をしてもらうたびに「なんで自分はできないんだろうか」とどんどん落ち込んでしまっていた、というものでした。

当時Aさんを指導してくれたOJT担当者の方は、言葉は厳しいけどもAさんの数年後を見越して接してくれるような方だったそうです。
ある日Aさんはミスが続いてしまい、またも「なんで自分はこんなにもできないんだろうか」と少々悶々としてしまうことがありました。
その時にOJT担当の方から
「できない、という状態をリフレーミングとどうなるの?」と問いかけられたそうです。

リフレーミングとはある出来事や物事を、今の見方とは違った捉え方をすることで、
それらの意味を変化させて、気分や感情を変えることです。 
たとえば、仕事で失敗したときに「自分はダメだ」というのを「次のために良い経験をした」と捉えるという感じです。

当時、リフレーミングの概念が皆無だったAさんですが、
必死に言葉を絞り出して答えたそうです。
OJT担当の方は、「できないことは周りとの違いだと思ってはどうかな?」と語りかけてくれました。
この言葉にAさんは、できる・できないを
・できないことは悪いことで、できることはいい事
・できないことは劣っている、できることはすぐれているというように優劣がある
という捉え方をしていたことに気づきました。

その瞬間、Aさんは自分を縛っていたものからフッと解き放たれたような感覚がしたそうです。
これまでできないことに対して、
「私はなぜできないのだろうか?」
「なぜこのような間違いをしてしまったのだろうか?」
と原因を探るための質問をしてばかりいました。
感覚としてはやってしまったことを悔やむような感覚です。
そうではなくて
「できている人との違いはどんな点だろうか」
「次に同じような間違いをしないためには、何を修正しようか」
というように、人との違いを知ろうとしたり今と未来との変化を設定すれば、
違いを埋めるための質問になり自ずと着眼点が未来に向けられるなと感じました。
できる・できないで優劣をつけるのはわかりやすい反面、
意識しないと人との違いに目を向けにくい面ががあるかもしれません。
自分のような状態に陥ってる新人さんが入社してきたら、このエピソードをどんどん使っていきたいです。
そう全員の前で語ってくれたそうです。

気づけたAさん本人もさることながら、
できるようになるために必要な過程だからとOJT担当の方は、
人知れず涙を呑むこともあったかもしれません。
現時点でのスペックのみで測るのではなく、数年後を見据えてフィードバックできる組織風土があってこそ
人がさらに活きるのだと学ばせていただきました。

人事コンサルタント
金森 秀晃

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