先日、看護師Aさんの個別コーチングをしていた時のことです。
Aさんは4月から病棟でOJTリーダーを担っているのですが、
OJT担当スタッフから上がってくる問題の把握が上手くできてないことに悩んでいました。
Aさん曰く
「頑張ってくれてるところ本当に申し訳ないんですが、正直何が問題だと思っているのかが良くわからないんです。事実を捉えるのに骨が折れるんです。」と胸の内を吐露してくれました。
もともと責任感の強いAさんは粘り強く
「それは●●が原因の可能性が高いと思うんだけど、××で対策はとってるの?」
と質問すると、OJT担当者は
「それはやってないです。でもそれをやると人間関係の問題が起こる可能性大だし、他の部署がなにか言ってくる気がします。ルールも変えないといけないですし。師長もそのやり方は好きじゃないと思うので無理だと思うんですよね。」と答えたそうです。
何かを解決したいことは伝わるものの、確かに何を問題の捉え方の改善の余地はありそうですね( ;∀;)
「感覚的」
「制限やルール」
「自分の評価の心配」
「チーム能力の不足」
「他部署との関係」など、内的要因や外的要因が複雑に絡まってますね。
担当者の言う通り、いろんなことが制限・障害となっているのだと思います。
ですが問題が複雑なままだと解決することはできません。
まずは、構造をシンプルにしていくことが先決です。
シンプルにするポイントとしては、
思いついた問題を紙に書いた後に
その書いた内容を以下の4つの順番で整理します。
① 現状の状態と目指す状態は?
② 自分が達成したいことと、周りから期待されていることは?
③ 現状の状態になっている要因は?
④目指す状態のために 実際に取り組もうと思っている手段は?
この4つの順番で整理すれば、複雑な問題でもかなり整理されてきて、対処すべき本質的要素が見えてきます。
理想としては問題提起してきた当人がやるのが一番効果的です。
しかし、じっくり考える時間が取れない、という場合がすくなくないかもしれません。
現場ですぐに気付かせるためには、リーダー側が①だけでもその場で質問して当人に答えさせることで、難しいという思い込みから解放し案件を推進させることができるようになります。
ぜひ活用してみてください!
人事コンサルタント
金森 秀晃