そろそろ、評価シーズンが始まりますね。
人事の方は準備で大忙しの時期なのではないでしょうか。
この時期は、来年度、再来年度に向けて、
評価制度の修正、再構築のご相談が増えてくる時期でもあります。
そんな、人事評価制度の再構築等でご相談をいただく際に、
よくあるご相談がこちら…!
「もっと運用しやすい制度にしたい」
「もっと正確に評価できる制度にしたい」
「もっと評価しやすい項目にしたい」
もちろん、いわんとすることはよくわかるのですが、
実は、それらを軸にして考えてしまうと形骸化まっしぐら!ということも、
コンサルタントとしては伝えておかなければならないところです。
なぜか?
それは、本来の評価制度の目的を逸脱して、
どのような効果を出したいか、ではなく、
「目の前の効率」を重要視してしまっているからです。
いかに運用しやすく、正確な評価ができて、評価しやすいものだとしても、
それで、経営目的を果たせなければ意味があるとは言えません。
人事評価制度はあくまでも、手段。
経営目的を果たすために、必要な人材を育成する手段です。
この目的に則した構造になっているか、
この目的に則した運用がなされているか、
そこを私達は追求し、修正し続けていく必要があります。
それさえあれば最初はあまり出来のよいものでなかったとしても、
数年後、きっと納得度も高く、目的も十分に果たせる仕組みになっていることでしょう。
そういう意味では、
人事制度の形骸化を防ぐ最大の秘訣は、
「運用のしやすさ」を度外視すること!
と言えるのかもしれませんね。
「運用しやすさ」ではなく「目的に沿った」人事制度、
ぜひ、一度、この観点から見直してみていただければと思います♪
人事コンサルタント
金森秀晃