「主張が強い部下に悩んでいます…」
主張が強い部下の方の扱いに、お悩みの上司の方も多いのではないでしょうか。
部下が全く意見を言ってくれないのも困りますが、
主張が強すぎるというのも確かに悩ましい問題かもしれませんね。
ただここで、もう一段、問題を掘り下げてみてほしいと思います。
真の問題は「主張が強い」ことなのかどうかということです。
例えばですが、既存のルールには則っていないものの、
患者の命を守るために絶対に必要であるという強い主張をするなど、
組織のため、また、エンドユーザーのための強い主張であれば、
ある意味歓迎すべきと言えるかもしれないですよね。
そういう意味では、その主張が
・組織の目的のための主張か?
・個人の利益、効率のための主張か?
どちらから発せられたものなのか?
ということが、一つのポイントと言えるのかもしれません。
仮に、真の意味で組織の目的のための主張をしているとしたら、
自分の主張する意見以外のものがよいとすぐに意見を変える余地があるかもしれませんし、
どうしても譲れないと改めて主張をすることもあるかもしれません。
あるいは、組織のためであると思いながらも、
実際は無意識に個人の利益を主張するものになっていた!と
気づくこともあるかもしれません。
「部下の主張が強くて困る…」
とお悩みの方は、まず、その主張はどこが起点になっているのか、
そして、それを本人が気づいているかどうか?
というところから、是非一度、振り返ってみましょう。
あなたのみならず、部下の方のもやもやを解消するヒントが浮かび上がってくることと思います。
人事コンサルタント
金森秀晃