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優秀な「コンサルタント」とは?!

優秀な「コンサルタント」とは?!

皆さんは「優秀なコンサルタント」というと、どのような方を思い浮かべますか?

頭がキレッキレで、論理的な思考で正しい判断をして答えを与えてくれる人

のようなイメージはありませんか?

しかし、私は実は、そうは思っておりません。
むしろ、そうした方は関わる組織をダメにする可能性もある、とさえ思っています。

では、私はどう思っているかというと、

優秀なコンサルタントは
「自分の限界を知っている人間」 だと思っています。

限界,知る,クライアント

クライアントに見えない財産を残し、コンサルタントが手を引いた後も
しっかりと勝ち続けることができる組織を作るためには、
「何でもできる、何でも知っていると勘違いしないこと」が
最も重要だと、実感として思っているからです。

お恥ずかしいお話ですが、私は頭がキレッキレの人間でも
論理的で最高の解決策を常に提示出来るスペックがないにも関わらず、
最高のコンサルタントとはそういう人間だと思い込み、
そのようになろうと頑張ってしまっていた時代がありました。
まさに… 黒歴史!!!!笑

でも、それは単に、「自分がいいこと言っているぜ」と
満足して、気持ちよくなっているだけで、
クライアントに対し一つも財産を残すことができていないと気づいたのです。
私の心理的満足度に反比例して、クライアントの力は弱っていきました。
クライアントの自己効力感や判断力がどんどん弱まっていくのを感じたのです。
これでは、コンサルタントとして、役割を果たしているとは到底言えません。

助け合い,非常時,本性

自分にできること、自分にしかできないこと、
自分がやったほうがよいことを冷静に分析して、
然るべき方が、しっかりと戦える環境作りをして、
クライアントがよい判断、意思決定ができるような支援を行い、
戦う勇気を与え、支え続けることことが本来の役割だと思います。

実際にどうにもならない現場のジレンマや問題と戦うのはコンサルタントではありません。
もちろん共に戦う思いや覚悟は必要ですが、
コンサルタントは責任者として、現場の最前線で365日常駐して指揮を取ることができないからです。

できないことを承知で、そうありたいと願い続け、伴走し、
常にその時点での最高の答えを用意して、意思決定の手助けをする、
それが、本来のコンサルタントのあり方ではないでしょうか。

人事コンサルタント
金森秀晃

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