「重要なのはカリスマ性ではない。リーダーシップとは人を惹きつけることではない。
惹きつけるだけでは扇動者にすぎない。友達をつくり、影響を与えることでもない。
それでは人気取りにすぎない。
リーダーシップとは、人のビジョンを高め、成果の基準を高め、人格を高めることである。」
P.F.ドラッカーの言葉です。
仕事は小さなゴールの連続性であり集合体です。
学生時代のテストのように、テスト終了で開放感を味わうというようなものではなく、
小さなゴールの集合体のようなもののように思います。
ここで私たちに襲って来るのが”慣れ”です。
携わり始めたばかりの頃は、毎日が新鮮で刺激的だったのに
数年もすると「また同じような仕事が始まる・・・」と月曜日が憂鬱、という方も少なくないかもしれませんね。
リーダーの役割は、当たり前に生じる人間の”慣れ”の部分をリセットし、高めることだと思います。
感覚としてはリーダーの自分の「脳」とスタッフの「脳」を同期させるようなイメージです。
例えば、プロジェクトの提案であれば、スタッフは様々な考えうるリスクを想定してリーダーに提案してくると思います。
本人としては万全を期したつもりでも、そうではないことがほとんど(スタンダード)です。
「これは、どういう意味?」
「このデータはないの?」などとリーダーとして質問をするでしょう。
そこでスタッフが詰まれば、判断ができないので再度修正させます。
この時こそ、”右腕スタッフ“を育成する最大のチャンスです!
リーダーはちょっとした一手間をスタッフにかけてみます。
それは、何を基準に判断しているのか、推進させるために必要な項目はなにかをスタッフに問いかけをしてみることです。
このプロセスを毎日のように繰り返すことで、
「上長が意思決定するために必要な情報は何か?」
「どういう観点で意思決定をしているか?」
といったことが、少しずつ把握できるようになっていきます。
自分がリーダーとして尽力するだけではなく、
次の世代も見据えて毎日アプローチすることが、
チーム・ご自身双方のレベルアップに寄与すると思います。
ぜひ、トライしてみてください!
人事コンサルタント
金森 秀晃