コロナ騒ぎの中、感染防止と患者の受け入れ体制を整える準備等で、
色々と検討・協議を重ねていらっしゃる医療・介護従事者の方も増えてきました。
最前線で働かれている皆様には本当に頭の下がる思いです。
そのような中で、実は今、ご相談頂くことが多いのが、下記のような内容です。
・医療・介護現場でオンラインでのミーティング等を行う通信環境や
デバイスや設備の環境が全く整っていない、どうすればよいだろうか?
(管理者を一箇所に集めることもリスクなので、なるべく遠隔で行いたいがそうした環境がなく困っている)
・会議をオンラインで進めたいのも山々だが、
コンプライアンスの問題もあるので、性急に進めるわけにもいかない。
教育をしようにもその準備が整っていない。
・院内で外部ネットワークに繋げる環境をコンプライアンスの関係で制限している、
今一気に進めることで、混乱の中そうした問題が起こったらそれこそリスクが高いのではないか。
など、オンラインでの会議や研修を実施しようにも
担当の方自身もそうした設備等に詳しいわけではないので(当然だと思います)、
誰に相談していいか、何から手を付けるべきか困って相談したというケースが非常に多くなっています。
実際、オンラインミーティングのツールとしては非常に有名なZoomさんなどを見ても
医療向けZoom(https://zoom.us/jp-jp/healthcare.html)で最初に登場する言葉からして、
HIPAA、 PIPEDAと何やら略語も多いし、なんだか難しそうという印象をもたらすのも納得できます。
ちなみに、
「HIPAA」とはHealth Insurance Portability and Accountability Actの略で「医療保険の携行と責任に関する法律」。
2003年4月にアメリカで発効された、医療情報の電子化の推進と
それに関係するプライバシー保護やセキュリティ確保について定めた法律ですね。
また、「PIPEDA」はデータのプライバシーに関するカナダの法律です。
※ 「BAA」とは、Business Associate Agreementの略で、事業提携契約書のことになります。
要はそうした法律にも準拠している安全性の高いツールということですね。
(医療従事者の方々には馴染みの深い言葉なのかもしれませんが…)
月額200ドルということで、月2万円程度で活用できるツールということになりますが、
このツールを運用するには、最低限下記のような前提が求められます。
・病院、介護施設等でプライバシー保護の方針を定める
←これはもうすでにお決めになっているところが多いと思いますが、
オンライン会議等に対応できる内容になっているかは見直しが必要かもしれません。
・従業員にその方針を教育
←これが最も重要であり、今導入なさっていない医療機関で躊躇するポイントかもしれません。
確かに、安易なSNS投稿、情報漏えいが起こった際に、混乱を招くのは必至であり、なんとしても避けなければなりません。
しかし、この危機意識が高まっている今だからこそ、コンプライアンスの認識を高めるのに
うってつけのタイミングはないといっても過言ではありません。
一致団結して、危機を乗り切る機運が高まっているときこそチャンスなのです。
・徹底を目指して、全体を監視する責任者を設置する
←最初のポイントとかぶる部分はありますが、何しろ監視の徹底は危機管理に欠かせません。
弊社には、ITコンサルティングチームも在籍しておりますので、
(僕自身はだいぶIT音痴なのですが…)
そうした設備面の選び方のご相談、セキュリティー面のご相談等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
速やかに貴施設に適した環境設定、ツール選びのご提案をさせていただきます。
人事コンサルタント
金森秀晃