部下に「案を考えておいて」と指示を出したはずなのに、
いざ蓋を開けてみたらノープランだった、
案が練られていなく、今ひとつ新鮮味にかける・・・
上司の立場からすると、部下に活躍の場をと思って投げかけたのに、ちょっとやるせなくなること、ありませんか?
ここですぐに部下の能力の問題にしたくなるところですが、
上司側の指示の出し方を少し工夫するだけで、
部下の能力を引き出すことができるポイントがあります。
今日はそれを共有してみたいと思います!
●ポイント1:
コトがなされた時の状態とその時に達成されている数値目標をセットで共有する
例えば、自社開催の大規模なイベントを行うとします。
1ヶ月後までに1000名を集客しよう!だけだと具体的なイメージがつきにくく、そもそもできる気が全然しないという現象が起こりやすいです。
これだけではなく、全社を挙げてのイベントで会費を頂きながら社外にアピールして、イベント終了後に問い合わせが殺到するようにしたい。
というように、最近観た映画やドラマのワンシーンを友人に話すような感覚で、数字を達成した後に叶っている状況を共有します。
●ポイント2:
依頼は数値目標の内訳を決めてから、その数字を作るための施策を考えさせる
ポイント1を伝えただけだと、特に数がその人の想像したことがない規模だと具体的な行動まで落とすのはなかなか至難の業だったりします。
全体数字の内訳を決めてから、その中のいち分野の数字を作るための施策を考えるよう依頼します。
こうすることで、できそうなことを羅列するのではなく、話してこの行動で数字が作れるかを考えようとする頭を作ることができます。
いかがでしょうか?
依頼する側からすると、いつ・なにが・どのようになっているか、自分の頭の中の
イメージをできるだけ鮮明に共有するほど、考えられる方策の精度は上がるように思います。
さらに精度を高めるために、そのイメージを作るためにどのくらいの行動量やリアクションが必要なのかを数字によって具体化させていきます。
何のためにその数字が必要なのかがイメージ共有によってわかっているため、よりイメージに紐づいた方策を考えられるようになります。
数字で示すことは、メディアのイメージもあってか、相手を追い詰めるようなイメージを持ちやすいですが
ひと手間かければ部下に対しての優しさになります。
ぜひ活用してみてください^^
人事コンサルタント
金森 秀晃