「劣等感は最高のガソリン」
お笑い芸人、山里亮太さんの著書『天才はあきらめた』にある言葉です。
「劣等感」は、誰の心にも起こる自然な感情です。
例えば自分の容姿が嫌い、運動が苦手、勉強ができない、仕事でなかなか成果が出ない・・・。
人それぞれ、何かしらの悩みを持っているかと思います。
しかし、悩みを持っているのは、社会から成功者と言われる方々も同じだと思います。
誰もが大なり小なりの劣等感を持ち、過去には挫折の苦しみを味わっているように感じます。
では「劣等感をバネにできる人」と
「腐ってしまう人」との差は、いったい何なのでしょうか。
今日は、前者である山里さんからそれを考察してみたいと思います!
いつも明るく、人気者のイメージがある山里さん。
しかし人一倍、劣等感を抱きやすい性格であることを自認しています。
特に、まだブレイクしていなかった若手時代には、劣等感が生む苦しみはすさまじいものだったのだそう。
「自分は芸人に向いていないのではないか?」
「芸人を辞めるべきなのではないか?」と考えることも多かったのだそう。
なぜそのような状況でも自分を鼓舞し、努力を続けることができたのでしょうか?
それは、「ポジティブに嫉妬する」ということをトコトンやったからです。
多くの場合、この嫉妬をなかったことにしたくなるものですが、
山里さんはこれをしっかりと掘り下げることで、
自らの行動の原動力にしていったのだそうです。
1. 嫉妬したことに対し、自分がどう感じているかを書く
まずは、ストレスを受けたときの自分の状態を細かく書く。
感情はもちろん、心拍や緊張などの身体の状態まで、細かく記すことがポイントです。
2. 嫉妬の原因を書く
次は、どんな出来事が原因で嫉妬を感じたのか、具体的に書き出す。
エピソードだけでなく、「なぜその出来事で嫉妬が生まれたのか」を詳しく分析し言語化することで、より状況を客観視することができます。
読んでみて映像になるくらい詳しくというのがポイントです。
3.嫉妬を回避、解決する方法を書く
最後に、どうすれば嫉妬をを昇華することができるか考えます。
山里さんのように、今後の目標や作業などにつなげると行動スピードも上がります。
一般的にはなかったことにしたい劣等感を、
「劣等感をどう解釈し利用するか」という思考に変え、
自分の成長のために活用しまくった。
それが山里さんの大躍進の要因のひとつなんですね。
事象をどうとらえるかの大切さを、改めて学ばせていただきました!
人事コンサルタント
金森 秀晃