1.真の才能を持った人間は非常にまれである
2.管理職の仕事はリスク回避ではなく、危機が発生したときに素早く回復させることである
3.どんなときにでも本音で話し合えなくてはならない
4.思い込みを常に見つめ直し、素晴らしい文化を壊しかねない欠点を探し続けなくてはならない
これは、とある有名企業が重要視している経営哲学です。
一体、どんな企業の経営哲学なのでしょうか?
それは・・・
ピクサー
です!!
トイストーリーシリーズ、モンスターズインク、インサイドヘッド、
数々の作品を世に出してきた、言わずと知れたアニメーション制作会社ですね。
アニメーション制作会社というと、なんだかクリエイティブな現場で、
全員がPCに向かって黙々と作業をしているようなイメージですが、
この感動作品を生み出してきた、原点は、
「情報の共有化」ということだという事実を、
この経営哲学が示しています。
ピクサーではとにかく、
才能あるクリエイターを起用し、
大きく賭けるということで有名な会社ではありますが、
賭けたからには成果を出さねば企業としてやっていけません。
その方針を支えているのが、この
「監督が誰からも正直なフィードバックを得られる環境を設ける」
という企業風土なのではないでしょうか。
つまり、上下関係なく、忌憚なく意見を言い合える場を設けて
率直に作品について語り合い、
修正のサイクルを半強制的に早める文化ということです。
通常、組織においては、
自分より才能ある人、能力の高い人、
あるいは、上司や先輩には、なかなか意見が言いづらかったりするものですよね。
だからこそ、そもそもの風土、文化として、
「そういうものなんだ」
「率直に意見を言うのが正しいことなんだ」
と根付かせてしまうというのは、実に理にかなっていて、
素晴らしいクリエイターの才能を開花させ、
万人から愛される最高の作品を生み出す原動力になっているのだと思います。
ピクサーの監督ほどの才能溢れる人材にすぐになれるかといえば
なかなか難しいこともあるかもしれませんが(笑)
案を出して、すぐに率直な意見を言い合える場を作るということだけなら
私たちにもマネできるような気がしますよね!
組織作り、チーム作りのヒントになれば幸いです(^o^)
人事コンサルタント
金森秀晃