想像してみてください。
あなたが今、仕事が山積みでタスクに追われてアップアップの状態です。
そんな中、自分なりに一生懸命に作った資料を上司にみせたところ、
上司からこんな言葉を投げかけられました。
「なんだ、このやっつけのような仕事は!
たたき台にもなってないぞ。」
皆さんは、どう思いますか?
がっかりする?
ムカつく?笑
やる気がなくなる?
あまり、よい感情にはならなそうですよね!笑
実はこれ、昔、私が会社員だった頃、上司から言われた言葉だったのですが、
当時は、尊敬する上司にこれを言われたことで、
ショックを受けるとともに、なんでこんな風にいわれなきゃいけないんだ!
と憤ったりもしておりました。
しかし、その後に続く言葉を聞いて、逆に、一気にやる気が高まったのです!
「お前がキレキレでベストの力を発揮したときに比べたら、
やっつけと思えるくらいのレベルだということだ」
つまり、私は、この資料を否定されたということや、
他の人と比べてダメだと言われているような気になってショックを受けていたわけですが、
そうではなく、過去の自分と比べて実力を出し切れていないこと、
過去の自分を常に越えていかねばならないにも関わらず後退しているということ
について叱責されたということに気付かされました。
また、もう一つ言われたことがあります。
「お前に求める役割からいったら、不十分極まりない」
という言葉でした。
これも、他人との比較ではなく、自分への期待に関して、
案件のフィードバックを通じて明確に示す意図があったということが伺えます。
全く同じ言葉でも、人との比較や、上司の主観に基づく仕事の出来映えでの判断で言われた言葉であれば、マイナスな感情のままやる気を失っていたことと思います。
しかし、その背景を知った時、過去の自分との比較、未来の自分に求めることを踏まえての華麗なフィードバックであることに気付かされたのです。
これは自分のことをよーーーーくみていないとなしえないことだと思いました。
全く同じ叱責でも、この背景をもった上司であるか否かで、
部下に響くモノも変わってきそうな気がしますよね。
私も改めて認識して取り組んでいきたいと思います!
人事コンサルタント
金森秀晃