「やってみて、言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
太平洋戦争で連合艦隊司令官を務めた、山本五十六氏の言葉です。
マネジメントを学ばれている方なら、
どなたでも必ず一度は耳にしたことがあるといっても過言ではない程、有名な言葉かもしれませんね。
一見、当たり前の事のように聞こえてしまうかもしれませんが、
実はこの言葉、人のモチベーションが高まる心理に沿った科学的な順番を示した言葉なんです。
モチベーションを高めるには、
結果期待と効力期待の二つを高める必要があります。
●結果期待とは・・・
「これをやれば、こういう結果になるだろう」という期待感のこと。
例えば、小さい子に食べることを覚えさせるには、
大人が楽しそうに食べている様子を見せるのが効果的
なのだそうです。
これは食べるのはああいう風に楽しそうになるのだ、という
結果が得られる期待が大きくなり、自分も食べてみたいという行動になるという仕組みです。
●効力期待とは・・・
課題に対して自分はできる、と自信を持つこと。
例えば、上司が部下のことを褒めたり、
未経験のことであれば、勇気づけたりすることです。
つまり、モチベーションとは
「自分はできる」という行動への自信と、
「結果が得られる」という期待感から生まれるということになります。
(ちなみに、行動への自信は実際に出来る必要は特にありません。
自分自身が「自分にできる」と信じられればOKです^^)
マネジメントする側からすると、
部下に自分ならできる、といかに思わせるようリードできるかが、
モチベーションを上げるカギになりそうですね。
人事コンサルタント
金森 秀晃