弊社が研修を行っている法人様から、
「若手が気遣いができなくて困っている・・・」
「本人としては気遣いをしたつもりでも、患者さんにとっては迷惑になってしまった」
といったお悩みをよく伺うことがあります。
「気遣い」は、耳に心地よい言葉ではありますが、
個人の裁量に任されることが多いように思います。
人によってその考え方は千差万別で、
できる・できないの判断はしきれないこともあるかもしれませんね。
一見すると、気遣いは”空気が読める”という言葉があるように
個人の素養に委ねられてしまうように思われがちですが、
たった二つのポイントを押さえるだけで、
だれでも気遣い上手になれます(^^)
それは
①一歩先を想像すること
⓶想像するための準備をすること
です。
①一歩先を想像すること
弊社のマナー講師で、ANA出身の講師がいるのですが、
ANAでは、次のように気遣いを定義しているそうです。
・「相手のこと」を想像する習慣
・「一歩先のこと」を想像する習慣
たとえば部下に「この仕事、よろしくね」と言ったのに、なかなかやってくれない。
・ 「どうしてやってくれないんだろう?」と、相手のことを想像する
・ 相手のために先回りして、手を差し伸べる
というのが気遣いになります。
⓶想像するための準備をすること
これが答えと言ってもいいかもしれません 笑
気遣い上手は準備上手と言ってもいいくらいです。
一歩先を想像して気づかいをするには、
単に場当たり的に想像するだけではなく
事前に準備をしておく、というのが大切になります。
え?!気遣いに準備って必要なの?!
その場の空気を察してするものじゃないの?!
と意外に思われた方もいるかもしれませんね。
もちろん、空気を察してというのも
気遣いには含まれると思います。
更にもう何段階かレベルアップするなら、
ぜひ、準備をトコトンやることをオススメします。
そのイメージづくりは、
「自分が見るであろう光景や、自分が発するであろう言葉まで映像になるくらい」というレベルがベストです。
こうしてイメージトレーニングをすると、
心や時間に余裕が生まれ、まわりの人や環境が見えるようになります。
そうした状況をつくることによって、
自然と気遣いをする余裕を自ら作ることができます。
いきなり話す言葉までというのはちょっと難しい・・・
という時は、まずは光景だけでもシュミレーションしてみることからチャレンジしてみてくださいね^^
人事コンサルタント
金森 秀晃