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人を動かすには、「北風」か?「太陽」か?

人を動かすには、「北風」か?「太陽」か?

イソップ寓話で有名な「北風と太陽」。

非常に有名な寓話ですが・・・
かいつまんでご紹介させていただきますと・・・

北風と太陽が、どちらが強いかで言い争った末、議論ばかりしていても決まらないので、
力試しをして旅人の着物を脱がせた方が勝ちと決めようという事になりました。
まずは北風。強く吹いたものの旅人は「これはたまらん、寒い」と服を脱ぐことはありませんでした。
次に太陽。太陽は、ポカポカと暖かく旅人を照らし、旅人は「暑い」と服を脱ぎ捨てて、川へ水浴びに行ったというお話です。
人に何かをしてもらうには、北風の様に無理やりではうまくいかず、
太陽の様に相手の気持ちになって考えれば、無理をしなくても人はちゃんと動いてくれるという意味で語り継がれています。

この寓話が伝えたいことからは少し逸れるかもしれませんが、
実はこの寓話の本質は、北風がよいのか、太陽がよいのかというところではないのではないかと考えています。

なぜなら、仕事柄様々な組織の経営者の方、管理者の方と関わらせて頂く中で
北風と太陽は両方ないと最大の効果を出せないと感じているからです。

怠惰,主体性,出てこない

例えば・・・

勝てる組織を作ろうとするとき、人を動かすのは「太陽」だからと
部下の「やる気」や「主体性」にだけ任せていたら、現実問題として、勝てる部下はかなり少数になるでしょう。
なぜなら、人間には無限の可能性があり、主体性を引き出すのは非常に重要なことですが、基本的に人間は弱い生き物だからです。(もちろん自分も含めて(^^;))
ですから、部下の主体性だけに任せるというのは、結果に責任を持つ上司としては少々責任感に欠けると思われても仕方ないかもしれません。

厳しい,マネジメント,主体性

一方で、部下に「主体性はない」と決めつけて、強制的に何かをやらせようということでは
短期的には成果が上がったとしても、長期的にはモチベーションが下がっていくことが容易に予想できます。

では、どうしたらよいのでしょうか?

ここで私が提案させていただきたいのは、

北風と太陽のハイブリッド型マネジメント

です。

主体性は黙っていても生まれないことを前提として(北風)、
環境と条件させ整えれば、主体性が無尽蔵に生み出される可能性を信じる(太陽)

というマネジメントです。

具体的なハウツーはたくさんあるかとは思いますが、
この二つを両立させようと思っているマネージャーはきっと愛情深く、
どこまでも部下の可能性を信じ抜き、部下のために行動でき、
結果も出し切れるマネージャーになるのではないでしょうか?

私も道半ばではありますが、経営者としてこの姿勢だけは貫き通して、
精進していきたいと思っております!

人事コンサルタント
金森秀晃

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