「良い人なんだけど、ちょっとこの人苦手だな・・・」
そういう方の対応について、どうしたらいいでしょうか?
研修中にこのような質問をいただくことがあります。
誰かを苦手に思うのは、心が狭いのではないか、
自分のコミュニケーション能力が低いのではないか、
などと、良心的で我慢強い人ほど自分を責めてしまいます。
ですが、大事なのは苦手な人を好きになる方法を考える事ではなく、
苦手だと認めた上で相手と関わっていく事を考える事だと思います。
そう思うと、ちょっとラクにかつ冷静に対応策が浮かんできそうな気がしてきませんか?(^^)
そのような時におすすめしている技術が
「スルー力(りょく)」です。
簡単に言うと、「話を受け流す力」のことなのですが、
これだけをお伝えすると、聞きたくないことに耳を傾けない
という風に解釈してしまいそうになりそうですよね。
そうではなく、事実と自分の解釈を分けて考える力を鍛えて、
事実の方をしっかりと捉える力の事なのだと私は思います。
この力をつけることで、事実を正確に捉えて、
そうではない解釈の部分は、受け流すことができるかもしれません。
例えば、私達が苦手だな・・・と思う時は、
「あの言動は、きっと~にちがいない」
「普通だったらこうするはずなのに・・・、ちょっとありえない!」
というように個人の感覚や解釈(いわゆる主観というやつですね)
に偏って物事を捉えているときが多いように思います。
こうならないようにするため、
スルー力を鍛えるには、
「自分の弱みを知っておくこと」がポイントです。
自分が何を言われ、
どういったことをされるとイヤなのか、
ムカついてしまうのか、
つまびらかに知っておくこと。
すると、「あ、いま自分の弱みがでてるな」
と気づき、解釈の部分を受け流すことができます。
あなたがスルー力を鍛えることは、
自分のためだけではなく、相手のためにもなったりします。
成し遂げたい目標を目指す同志として、
解釈(主観)に溺れてしまい、目標への歩みが停滞してしまうのを回避できるからです。
同志のためと思えると、いつもよりもがぜんできそうな気がしてくるかもしれませんね。
参考になりましたら幸いです(^^♪
人事コンサルタント
金森秀晃